Mermaid Diary ♯9 青木愛

6月21日

くもり。ポスター撮影
合宿先の、とある一室。
いつもと違うマーメイドたちの姿がありました。
今日は、9月のワールドカップに向けたポスター撮影。
彼女たちの素顔に迫るのは、ダイアナ妃やセックス・ピストルズの写真で海外でも有名な写真家 ハービー・山口さん。


「写真はあんまり好きじゃないんですよ。撮るのは好きなんですけど」

山口「撮るの好きなの。カメラ自分の持ってる?」

「えっ、使い捨て(笑)」


今夜の主役はちょっぴりお茶目なマーメイド、青木愛選手、21歳

山口「あなたは背が大きいね。170cmぐらい?」

「173cmです」

山口「173cm、あぁそう!身長と、可愛い顔と、技術もあれですか?」

「技術、は…まだまだです」


長い手足を武器に、去年、代表入りを果たした彼女。
チーム1番の長身も、その長い手足を活かしきれず…技術は伸び悩み。
最近は、試合で泳ぐチャンスが全くない「万年補欠」。
チームとして、メダルはもらえるけれど…


「泳いでないから(表彰台に)立っていいんかなぁっていう、また複雑な」


そんな彼女に、遅れを取り戻すキッカケが…
鉄の棒で姿勢を矯正、水中映像を何度もチェック…金子シンクロ委員長との遅れ挽回の特別個人レッスン(4日間コース)の猛練習。
このチャンスを掴み取るため、今、正念場を迎えています。


「補欠でメダルを貰うんじゃなくて、泳いでメダルかけて貰えるように頑張りたいと思います」

山口「これから磨いて。まだ体力がある21だから。楽しみだな」
レギュラーとして心から笑えることを夢見て…。