Mermaid Diary ♯5 鈴木英里奈

5月1日(月)

横浜国際プール
待ちに待った試合JAPAN OPEN、開幕の日。
日本代表11人が、半年間、頑張ってきた演技を初めて披露する舞台です。


「緊張します…」

人一倍、緊張の面持ちでいたのは鈴木英里奈選手 20歳。
数ヶ月前に、初めて代表チームに2人加わった新人の一人でした。


「みんなに追いついていこう。足引っ張らないようにしたい。」


はじめは、補欠として…ただひたすら、先輩たちに喰らいていきます。
焦る気持ちと戦う日々。そんな彼女を支えていたのは、ある「日課」でした。


それは・・・・・「一日5分で差をつける」
一日9時間以上にも及ぶ練習が終わったあと一人、その日の復習をする鈴木選手。
実はこれ同じ愛知県出身、シアトルマリナーズ・イチロー選手が「日課」としていたこと。憧れのイチロー選手の本を読んで以来、はじめました。


「練習全部終わった後でやるんで結構つらいです。」


ちょっとでも今日の自分を変えようと積み重ねてきた、一日5分の努力の時間。
それが実を結び、JAPAN OPENではレギュラーメンバーへと昇格しました。


まだまだ、チームのみんなに追いついていかなければいけないことばかりだけれど…
少しずつ 昨日の自分に打ち克って・・・


「昨日よりはよくなったかな?明日はもっとよくなるように」


横浜では、もっと成長した自分を皆の前で見せるつもりです。