シンクロ・ワールドカップを10倍楽しむために!

その(1) 陸上動作

横浜で9月14日から17日まで行われるシンクロナイズドスイミングのワールドカップが近づいてきました。シンクロってきれいだけれど、どう見ていいかわからないという方のために、このコーナーではより楽しむための様々な情報をお届けいたします。
第一回は「陸上」です。

8月11日12日13日と六本木のテレビ朝日では「tv asahi , tv asobi」と題して
夏休みの子どもたちと一緒にテレビで遊ぼうという企画が催されました。その中で、ワールドカップ直前マル秘シンクロ講座が開かれ、テレビ朝日のアトリウムにお越しくださったお客様と一緒にシンクロのあれやこれやをお勉強いたしました。指導してくださったのは1988年のソウル五輪で小谷実可子さんと一緒にデュエットで銅メダルを獲得した田中ウルヴェ京さん、そして放送に関するお話の担当が湯川桃子プロデューサー、そして進行が私宮嶋泰子でした。

シンクロ教室 これがノーズクリップですよ

その中でお客様とご一緒にポーズをしたのが、陸上動作。
競技会で、名前をコールされた選手たちが、スタート台に歩いていき、ポーズをとります。
ソロも、デュエットも、チームも、そしてフリーコンビネーションも、全て、ポーズをとったところで、審判によって笛が吹かれ、音楽がかかったところから10秒間、陸上動作をすることが許されています。
このときの基本ポーズを田中さんに教えていただきました。

陸上動作のポーズを実際にやってみよう

なんだか右足を後ろに引いて、左手を前に、右手を上に真っ直ぐ伸ばして胸を張ると、シンクロ選手になったような妙な気分です。

基本のポーズはこちら。

基本ポーズ

さらにちょっとしたことですが、手首を内側に曲げるだけで・・・・
あら不思議、日本舞踊のようなポーズになります。

日本調

手首をすこしだけ曲げて指をしならせるようにアレンジすると、今度はフラメンコ。

フラメンコ

さらに、手首を90度外側に向けると、おやおや今度はアラビアンナイトの世界へ。

アラビック

手首や指の形を変えるだけでこんなに雰囲気が変わるものなのですね。
この陸上動作はこれから行われる水の中の演技がどんなテーマで行われるのかを示唆するものです。

今度アメリカはどんな雰囲気でやるのかな?
スペインは何かな?
ロシアはどんな演技なんだろう?
そして日本は?

それぞれの陸上動作を見ると、大体の雰囲気がわかるから不思議です。
観客をぐっと自分たちの演技にひきつける意味でもこの陸上動作は大切なものなんですね。

それでは最後に、9月のワールドカップの制作を担当するシンクロテレ朝チームで
「ハイ!ポーズ」
この陸上動作いかがですか?

シンクロテレ朝チーム

次回は日本の選手たちが手の動作をどうやって合わせていくのか、秘密の暗号をご紹介いたしましょう。