競泳ジャパンオープン２００８、この大会は短水路２５ｍのプールで行われる。５０ｍの長水路で行われる五輪・世界水泳とは異なり、同じ距離でもターンが倍に増える分、スピードアップし、より白熱した競争が生まれるのだ！
４月のオリンピック選考会に向けて、ラストレースとなる選手が多く「北京五輪の前哨戦」となる今大会。ここで出たタイムが北京への試金石へ！その真剣勝負を臨場感いっぱいにお伝えします。

２００４年アテネ五輪以降、世界大会の金メダルから遠ざかっていた北島康介。しかし昨年、この大会での日本新記録をきっかけに２００７年の世界水泳メルボルンでは復活の金メダル。２００７年世界競泳でも３つの金メダルを獲得し、北京五輪に向けて、復活の階段を歩んでいる。アテネ五輪２冠の偉業から４年、２大会連続の２冠へ、再びここから北島のゴールデンロードが幕を開ける！

今年、柴田亜衣は堂々と「北京で世界新」を宣言。４年前のアテネ五輪で８００ｍ自由形の金メダルを獲得した。しかし、それからというもの、「あのタイムで金メダルでは申し訳ない」「金メダリストだから８００ｍでは結果を出さなくては」と考えすぎ、思うように結果を残せずにきた。しかし、昨年の世界競泳で３年ぶりの自己ベストをマーク。前半から攻めた姿勢が過去の自分を払拭した。今年もテーマは「前半から」。今大会でので日本記録の更新、そして、北京では世界記録に挑む！　

北京五輪で北島康介、柴田亜衣と同じく注目が集まる女子背泳ぎ代表。北京五輪代表枠「２」を巡って中村礼子、伊藤華英、寺川綾が激突！常に世界ランク上位に名を連ねる彼女たちだけに北京でのメダルにも期待大だ。中村は２大会連続のメダル獲得へ、伊藤は初の五輪出場へ、寺川はアテネ五輪８位のリベンジに燃えている。競泳ジャパンオープンでは最強トリオが激突！

アテネ五輪銅メダリスト・中西悠子が絶好調。２００８年１月ＪＳＣＡ新年フェスティバルにおいて２００ｍバタフライ２分０３秒７９の日本新記録を樹立。この記録は世界記録にあと０．２６秒と迫る好タイム、競泳ジャパンオープンでは夢の世界記録を狙う！昨年の世界競泳代表１６歳・秋山夏希や先月北京オープン（長水路）で日本歴代２位となるタイムを出した１７歳・星奈津美にも注目だ。

アテネ五輪銀メダリスト・山本貴司（今大会欠場）、世界競泳銀メダリスト・柴田隆一、世界水泳モントリオール銀メダリスト・松田丈志。この３人がわずか２つの北京代表枠を争う。勝つのは誰だ！？！打倒マイケル・フェルプスを掲げる３人による、世界トップクラスのデッドヒートに注目！