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#85 セナの記憶
ゴールデンウィークになると毎年思い出す「セナの記憶」

94年5月1日。音速の貴公子、アイルトン・セナがイタリアのサーキットでF1のレース中事故死した。

深夜テレビで見ていた私にすぐF1好きの友人が電話してきた。
安否の情報を共有しようと思い憶測を並べていたところに、

「ニュース速報〜アイルトン・セナは収容先の病院で死亡」の文字。

我々は声を失った。
私とその友人は、かつてセナの走りを見るためにイギリスとベルギーのグランプリを見に行った。カメラのシャッターも車体を捕らえることができない。間近で見るF1は音速そのものだった。セナと同じ空気を吸っていることが嬉しくて仕方なかった。

セナが亡くなった晩は一睡もできなかった、、、そんな記憶を持つ人は少なくはないだろう。
そして、、、、

先日、オートバイのライダー加藤大治郎選手がレース中に転倒し亡くなった。
享年26。世界に最も近い天才ライダーを日本は失った。

ふとした瞬間に天に祈りをささげる。そんなGWになりそうだ。