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#83 ロンドンに見習え〜紳士な運転
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都内の地下鉄やデパートなどのエスカレーター。
立ち止まる人は左に寄って、急ぐ人は右を行く。
これって一昔前にはありえなかった光景だ。
ここ数年で都内のエスカレーターはほぼこのマナーが定着した。
10年ほど前、私はロンドンに住んでいた。
ロンドンでのマナーで私が衝撃を受けたのがエスカレーターだ。
全員右に並んで乗っている!そして左を駆け上る紳士たちがいる。
「これは格好いいマナーだなぁ!東京じゃ見られないな・・・」と当時は思った。
それが今は当たり前の景色になった。
人が住みよい街というのはこうした共通認識からできていく。
いわゆる”阿吽(あうん)の呼吸”が存在するのだ。
マナーという点でロンドンに見習うべきものがもうひとつある。
それは「横断歩道では歩行者を最優先する」ことだ。
あそこでは、信号のない横断歩道に歩行者が待っている場合、絶対に車は止まらなければならない。日本は、どうだろう!歩行者が決死の覚悟で渡ろうとしないかぎり、車は止まらない。むしろ、クラクションを鳴らされる!お年寄りや子供連れはいつまでたっても渡れない!
信号がない場合、たとえ2mしかない横断歩道でも車は歩行者に道を譲る。
最低限のマナーではないだろうか?それがさり気なくできるドライバーはメチャクチャ格好いいと思う。
もちろん私も車を運転する時に気をつけようと思う。
これを1人ずつが気にすることで、いつしか”阿吽の呼吸”が生まれることを期待したい。 |
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