#36　６９年生まれよ頑張ろう！

久柔道の吉田秀彦選手が現役を引退しました。９２年バルセロナ五輪・９９年バーミンガム世界選手権の金メダリストは先日の全日本選手権１回戦で敗れ、柔の道から退いたのです。 吉田選手と私は同じ１９６９年生まれ。アポロ１１号が人類初の月面着陸をした年です。吉田選手も私も現在は３２歳です。吉田選手とは取材で会った時に「同年代なんだよナ」っていう話になって意気投合した思い出が蘇ります。ひとたび柔道着を脱ぐと表情から険しさは消え、気さくで笑顔の絶えない明るい表情ばかりが印象的な選手でした。あれから幾度となく大きな怪我に見舞われ復活してきましたが、心技体の世界では限界が来たのでしょうね。 　ふと考えてみると、同い年のスポーツ選手といえば、他には、ゴルフの丸山茂樹、元横綱曙、ノルディックの荻原健司、野球では中日の立浪、大リーガー伊良部選手らがいますが、皆、”ベテラン”といわれる選手になっている。中には、それこそ”引退”の２文字が脳裏をよぎる世代かもしれません。 一方の私自身はまだ会社へ入って１０年目。報道の世界ではまだ修行や勉強が必要な３０代ですが、スポーツの世界は、３０代で現役でいることがいかに大変かと再認識させられます。同世代の選手の引退のニュースを聞くと、「ああ、自分はまだ現役で仕事ができるんだから精一杯やらなくちゃ」と勝手に気合を入れるのでした。 　でも、吉田秀彦さんにはPRIDEや新日本プロレスからの誘いがあるという噂なので、ひょっとしたら同い年の「格闘家」として彼を応援できるかもしれないぞ。うう〜ん、楽しみだワイ。