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#125 巨星墜つ!クライバー死去!

いつもの朝、いつものように朝刊を開いて記事を読む。
しかし、目に飛び込んできたのは、いつもと違う衝撃的なニュースだった。

「指揮者のカルロス・クライバーさん死去」

クラシックファンにとっては、カラヤン、バーンスタイン、ヴァント亡き今、
クライバーが最後のカリスマだった。

1986年の来日公演。
昭和女子大人見記念講堂でベートーベンの交響曲第7番を振った。
まるで、ダンスをしているかのような優雅な指揮。そしてエネルギーが全身から溢れ出るような音楽を創り出す。全てが衝撃でまさに奇跡だった。

クライバーの指揮は他のどんな指揮者もマネできない独特で美しい指揮をする。
指先の爪の先端まで使って指揮をすると思えば、手をグルグル回して綺麗な白髪を逆立てて激しく指揮をする。

音楽が耳で聴く時代から、眼で楽しむ時代に変わり、そんなクライバーの魅力がさらに
感じられると期待していた中での訃報。非常に残念だ。

哀悼の意味で過去に出たクライバーのDVDを一人で見ようと思う。

初めてクライバーの名前を知った方は是非これからファンになってください。
間違いなくこの先語り継がれる”伝説の指揮者”ですから。