4人のおじい奮闘記!
~輪島 スコットランド
希望をつなぐ風~
2025年9月21日(日)午後1時55分~放送
番組概要
日本では今年も、観測史上最も暑い夏を更新しました。地球温暖化対策は、まさに待ったなしの状況です。
そうした中、今年も気候変動対策、そして地域活性化策として期待される再生可能エネルギーの特別番組を放送します。
今年のテーマは「地域と共生する再エネ」。舞台は、石川県輪島市と英国スコットランド。9,000キロも離れた2つの地をつなぐのは、未来に向けた希望の風です。
昨年元日に震度7の大地震、その後には豪雨災害に見舞われた輪島市。地震から1年半以上が経った今も復興は思うように進まず、人口減少も加速しています。
そんな街の現状に危機感を抱いたのが、輪島出身の3人の男性。いずれも75歳を超えていますが、地元を思う気持ちは誰よりも強い、生粋の輪島人です。
彼らは人口減少を少しでも食い止めるため、海に浮かぶ風車「浮体式洋上風力」を輪島の海に誘致しようと立ち上がりました。洋上風力は自動車産業並みに部品点数が多く、製造やメンテナンスで多くの雇用を生むとされています。さらに、浮体式洋上風力は、海岸から離れた深い海にも設置できるため、陸地からの景観に影響を与えないという利点もあります。
3人は、浮体式洋上風力を研究していた大学教授を東京から輪島に迎え入れ、チームは4人となり、誘致活動を本格化させました。
その計画は壮大です。輪島沖およそ25キロの海域に最新の浮体式洋上風力を約50基設置し、原発1基に匹敵する発電容量を確保。海底ケーブルで輪島などに電力を送ろうというもの。完成・運転開始は2036年を予定しています。
平均年齢70代後半の彼らの思いは一つ。
「地元の若者が高校を卒業しても戻ってこられるような魅力ある輪島をつくる。すべては次世代のため。計画が軌道に乗れば、あとは後進にバトンをつなぐ」――。
活動は次第に注目を集め、支援の輪が広がり、環境省の実証事業にも採択。いまや輪島市長も応援するプロジェクトとなりました。
そんな4人が今回向かったのは、輪島から9,000キロ離れたイギリス・スコットランド。イギリスは、すでに2,800基以上の洋上風車が稼働し、電源構成の約3割を風力が占める“風力大国”です。なかでもスコットランドは、電力の再エネ率がほぼ100%という世界屈指の先進地。
彼らが目指したのは、そのスコットランド沖にある世界最大級の浮体式洋上風力「キンカーディン」。あいにくの雨模様の中、船に乗り込み、沖合15キロに浮かぶ巨大風車へと向かいます。
さらに私たちは、再エネ率100%を達成したスコットランドの最前線を徹底取材しました。そこでは、スコットランド自治政府が築いた、地域と再エネが共生できる独自の仕組みが見えてきました。
日本では釧路湿原でのメガソーラー開発問題や、三菱商事の洋上風力撤退など、再エネをめぐるネガティブなニュースが相次いでいます。もちろん、地域の自然を破壊する再エネはあってはなりませんし、洋上風力事業者がインフレの影響などから将来に不安を抱いているのも事実です。
しかし、再エネ先進地スコットランドの取材からは、地域と共生し、雇用を生み出し、気候変動やインフレといった大きな社会課題にも立ち向かおうとする、新しい再エネの姿が浮かび上がってきます。
「4人のおじい 奮闘記!~輪島 スコットランド 希望をつなぐ風~」は、9月21日(日)午後1時55分からの放送です(一部地域を除く)。ぜひご覧ください。
そうした中、今年も気候変動対策、そして地域活性化策として期待される再生可能エネルギーの特別番組を放送します。
今年のテーマは「地域と共生する再エネ」。舞台は、石川県輪島市と英国スコットランド。9,000キロも離れた2つの地をつなぐのは、未来に向けた希望の風です。
昨年元日に震度7の大地震、その後には豪雨災害に見舞われた輪島市。地震から1年半以上が経った今も復興は思うように進まず、人口減少も加速しています。
彼らは人口減少を少しでも食い止めるため、海に浮かぶ風車「浮体式洋上風力」を輪島の海に誘致しようと立ち上がりました。洋上風力は自動車産業並みに部品点数が多く、製造やメンテナンスで多くの雇用を生むとされています。さらに、浮体式洋上風力は、海岸から離れた深い海にも設置できるため、陸地からの景観に影響を与えないという利点もあります。
3人は、浮体式洋上風力を研究していた大学教授を東京から輪島に迎え入れ、チームは4人となり、誘致活動を本格化させました。
平均年齢70代後半の彼らの思いは一つ。
「地元の若者が高校を卒業しても戻ってこられるような魅力ある輪島をつくる。すべては次世代のため。計画が軌道に乗れば、あとは後進にバトンをつなぐ」――。
活動は次第に注目を集め、支援の輪が広がり、環境省の実証事業にも採択。いまや輪島市長も応援するプロジェクトとなりました。
そんな4人が今回向かったのは、輪島から9,000キロ離れたイギリス・スコットランド。イギリスは、すでに2,800基以上の洋上風車が稼働し、電源構成の約3割を風力が占める“風力大国”です。なかでもスコットランドは、電力の再エネ率がほぼ100%という世界屈指の先進地。
しかし、再エネ先進地スコットランドの取材からは、地域と共生し、雇用を生み出し、気候変動やインフレといった大きな社会課題にも立ち向かおうとする、新しい再エネの姿が浮かび上がってきます。
