埼玉県南東部、上尾市エリア。上野駅からJR高崎線でおよそ35分。JR上尾駅から歩くこと18分。大型ショッピングセンターの目の前にある「娘娘（にゃんにゃん）」に、オープン前から人だかりが。そして、午前11時30分にお店がオープンすると、あっという間に満席に。その後も客足は途絶えず、この状態がお昼の営業が終わる午後2時半まで続くのです。そのほとんどのお客さんがラーメンや餃子などと一緒に「スタカレー」なるものを夢中になって食べているようです。埼玉県の“ソウルフード”といわれる、スタカレーとは一体どのようなものでしょうか？こちらの娘娘は、埼玉県に8店舗ほどある人気の中華料理店なのですが、わざわざこちらの上尾の店舗を目指してやってくる人も多いといいます。その理由は、なんと50年前から娘娘で働き続ける店主・山内和人（かずと）さん！山内さんが作るスタカレーが一番美味しい、と言うお客さんが多いのです。そんな店主が作るスタカレー、カレーという名が付いていますが、カレー粉は全く使っていません。豚のひき肉やニラなどを炒めたものに、中華スープを加えたら、ポイントとなるのが、自家製のラー油や豆板醤、味噌をブレンドした醤油ベースのタレ。実はこのタレの配合は娘娘の各店舗によって違い、この山内さんが作るタレは、大人も子供も食べやすい絶妙な辛さでヤミツキになると有名なのです。仕上げに、水溶き片栗粉でとろみをつけ、お茶碗1.5杯分のご飯にたっぷりかけると…埼玉県民が愛してやまないスタカレーの完成です。現在65歳の山内さんは、遠くから食べに来てくれるお客さんのためにも、立っていられる限り、鍋を振り続けるといいます。

こちらは創業40年以上、埼玉県だけに9店舗を展開する県民なら知らない人はいないほど、埼玉に根付いたご当地ファミレス。本日のゲストの星野源さんも、小学生の頃に通っていたといいます。今回訪れたのは熊谷市にある店舗。夕食時には、人であふれかえっています。果たして、埼玉県民が愛するご当地ファミレスとは？大人気の理由は、200種類近い本格的なフードメニューが600円前後と、お手頃な値段で食べられること。なかでも特に人気なのは、石釜で焼く本格的なピザとある特徴的な食べ方で有名なパスタ！るーぱんは、まずカウンターで注文をしてから席に着くシステムなのですが、ピザを注文する様子を見てみると、「ピザでハッピーサイズ」、「プレーンのドリーム」と、ピザのサイズの名前がMやLではなく、ハッピー（432円）とドリーム（540円）となっています。そして、ピザと並ぶ人気メニューのパスタ。一番人気はトマトソースの「ボンゴレ（赤）」（540円）。1人前にトマト2個を使ったトマトソースが絶品なのですが、このトマトソースのボンゴレのパスタを食べた後、ソースが残った器にバターライスセット（129円）を入れるのが大人気！あさりの旨みが溶け込んだトマトソースの中にバターライスを入れて、イタリア風おじやにして食べるのです。

池袋駅から東武東上線でおよそ30分。風情漂う優美な蔵造りの街並みが小江戸の雰囲気を醸し出す埼玉屈指の観光スポット・川越。そんな川越のシンボル「時の鐘」のすぐ近くにある混雑スポットが「小江戸おさつ庵」。お店の前には、常に長蛇の列！テイクアウトのお店のようですが、店員さんから商品を渡されると、みなさん夢中で写真を撮っています。川越はサツマイモを使った芋菓子が有名で、この大人気テイクアウトグルメは、サツマイモを油で揚げたシンプルな「おさつチップ」なのですが、実は、おさつチップは販売当初、なかなか売り上げが伸びませんでした。しかし、1年前にアルバイトの女子大生が思いついた、あるアイデアを採用したことで一躍大人気商品になったのです。そのアイデアとは、サツマイモを横に輪切りではなく、縦に長く切るようにしたこと。こちらはもともと、芋団子などを販売していた芋菓子専門店なのですが、川越に観光にくるお客さんの間で話題になるようなものを作りたいということで考案されたのが、甘みの強いさつまいも「紅あずま」を素揚げした、おさつチップなのです。人気の理由は、その見た目！長いものだと25cmになるサツマイモを、まっすぐになるよう形を整えながら丁寧に揚げていきます。サツマイモを輪切りではなく、縦に長く切ったら見た目が華やかになるのでは、というシンプルながらも革新的な発想を思いついたアルバイトの女子大生のひとり、星野さんの曲をよく聞いているという棚橋裕子さんは、「今、インスタグラムとかで若い女性が観光した時に写真を撮って。その時にインパクトのある形にするためにこんな形になりました」と話します。

埼玉の県庁所在地であるさいたま市エリア。さいたま市が誇る一大観光スポットといえば、来場者数年間85万人を超える鉄道博物館（※2015年の来場者数）。その最寄り駅である鉄道博物館駅から歩くこと13分。駅から少し離れているお店に、オープン前から長蛇の列ができています。そして、ある週末も午前11時にオープンするとカウンターはずっと満席。外は一切行列が途絶えることがなく、ますます人が押し寄せてきます。みなさん口々に「カレーまぜそばが美味しい」と言います。そんなラーメン通を虜にするのが「狼煙」です。こちらは、全粒粉を使用した極太麺とドロドロの濃厚豚骨魚介スープが特徴のつけめん（中300g・800円）の名店なのですが、その人気に拍車をかけているのが、もうひとつの名物といえる、カレーまぜそば（並・850円）。まず、ごま油と名物の濃厚豚骨魚介スープ、醤油ダレなどを入れたら、そこに、独自にブレンドしたカレー粉を加えていくのですが、味の決め手となるのは、ニンニク。実はこのカレー粉にもニンニクが混ぜられていますが、さらにたっぷりのおろしニンニクを投入、極太麺に絡めます。そして、卵黄など10種類の具材をのせれば完成。これを豪快にまぜて、がっつくのです！

東京から車でおよそ1時間、圏央道・川島インターチェンジを降り、のどかな田園風景が続く国道254号線の脇道を入ったところに、突如現れる大混雑店が「中華そば 四つ葉」。20台ほど入る駐車場は常に満車。その車を見てみると、地元・埼玉ばかりか、茨城県や栃木県など他県からも訪れているよう。さらに、お店の前には順番待ちのお客さんであふれかえっています。店内をのぞくと、お客さんはお寿司をつまみ、あるラーメンを食べていました。「衝撃を受ける」とみなさんが言うそのラーメンが、「蛤そば」です。人気の理由は、ハマグリの風味が存分に味わえること。それにしても、海に面していない埼玉県で、なぜハマグリのラーメンを出しているのでしょうか？実は、店主の岩本さんのご両親がお寿司屋さん「すし宝船」を経営。そこから、毎朝、大宮市場で仕入れる三重県産のハマグリを分けてもらっているのだといいます。そんな新鮮なハマグリに、うまみが強い北海道産の羅臼昆布を入れ濃厚なダシをとります。これを鶏油、ダシを引き立たせる淡口醤油と合わせれば、ハマグリの風味が口いっぱいに広がるスープの出来上がり。そして、ストレートの細麺や低温調理したレアな薄切りの豚の肩ロースなど入れ、最後にハマグリを乗せれば完成。こちらのお店では、このラーメンに店長の両親が握った寿司「本日のにぎり」（350円）の単品を頼むのが定番だそうです！

埼玉イチの巨大ターミナル、大宮駅。西口を出て、歩くこと4分、ショッピングセンターのレストラン街でひときわ賑わう混雑店が「武州うどん あかね」。ランチ時の店前には、大宮で働く会社員が列をなし、もちろん店内も埋め尽くされています。お客さんを見てみると、うどん屋さんにも関わらず、うどん単品を頼むお客さんはほぼゼロ。必ずある鉄板料理を注文しています。その料理は、多い日で1日100食ほども出るといいます。こちらは創業35年、カツオだしが効いた関西風のうどん「武州うどん（温）」（486円）をメインで出す、埼玉県民に長く愛されているお店なのですが、ほぼ100％のお客さんが頼むというのが170gのハンバーグが付く定食「うどん屋さんのハンバーグセット」（885円）です。人気の理由は、とにかくふわふわで飽きないハンバーグ。ポイントは、牛と豚の合い挽き肉と混ぜ合わせるふたつの食材。そのひとつは、「豆腐」です。滑らかな絹豆腐を肉と合わせることで、ふわふわの軽い食感を出しているのだといいます。そしてもうひとつが、「関西風のうどんのつゆ」。カツオや醤油の風味が効いた、さっぱりとしたつゆを入れることで、毎日食べても飽きないハンバーグになるのです。これをフライパンで表面を軽く焼き、仕上げにオーブンでじっくり焼き上げると、パンパンのハンバーグに！
これにチーズを乗せて、自家製デミグラスソースをかければ完成です。ちなみに、デミチーズ以外にも10種類以上のソースから選べます。

西武新宿駅から特急レッドアロー号で約45分のところにある本川越駅。そこから車でおよそ15分、見えてくるのが「埼玉川越総合地方卸売市場」です。普段は、業者専門の市場ですが、土曜日の午前中だけ一般開放し朝市を行っています。埼玉県民の間では有名で、1200台収容の駐車場はほぼ満車状態。朝早くから、長蛇の列ができるのです。そんなみなさんのお目当ては、肉や魚などの生鮮食品。「メバチマグロの赤身」が400g以上も入って500円、「豚挽肉」が1kgで500円、牛バラスライスが1kgで1,000円といった安さなのです（※仕入れ状況により価格は変動します）。

川口市は、全国1位の来場者数を誇るオートレース場があることでも知られ、人口およそ59万人を誇る巨大ベッドタウン。そんな川口市にある川口駅から車でおよそ23分。見えてくる大混雑の買い物スポットが「新鮮市場 東本郷店」です。創業15年、川口市を中心に9店舗あるご当地スーパーで、開店前から周囲にはお客さんの姿が。お客さんにお目当てを聞くと「詰め放題」との答えが。この日は、「お餅の詰め放題」（324円）、「しじみ・あさりの詰め放題」（324円）など、個性的な詰め放題が開催されるのですが、なかでも人気なのが、「から揚げの詰め放題」（324円）！から揚げが大好きなスマステスタッフも試してみると、およそ1.04kg、なんと42個も詰めることができました。通常、1g＝1円で販売しているので、324円でおよそ1,000円分もゲットできた計算になります。こちらには、以前、香取編集長もロケで来店したことがあり、その時の記録は、1.29kgだったそうです。（※「詰め放題」は不定期の開催です。商品は時期により異なります。商品はなくなり次第終了します）

新宿駅からJR湘南新宿ライン特別快速で62分。熊谷駅から車で15分のところに大混雑の銭湯が！そこが「おふろcafé bivouac（ビバーク）」です。こちらは、昨年9月にオープンしたばかりの最新スーパー銭湯。露天風呂はちょっと珍しいつぼ湯（女湯）で、そして内湯には7つのお風呂があります。さらに、山形県産の泥を使ったパックはなんと無料で使い放題（時間によってない場合があります）。しかし、こちらの人気の秘密はそれだけではありません。なかに入ると分かるのですが、銭湯とは思えぬオシャレさ！こちらのコンセプトは、豪華なキャンプ＝グランピング！のんびりとお昼寝できるハンモックやテントなど、ちょっとしたアウトドア気分が味わえます。食事も、ダッチオーブンを使った料理など本格的。午前10時から深夜2時までは、一日中いてもお値段なんと1,380円です。（深夜2時〜朝9時は深夜料金が発生）

浅草駅から東武スカイツリーラインでおよそ23分のところにある草加駅。この駅から車で11分。見えてくる大混雑の銭湯が「湯の泉　草加健康センター」です。こちらは創業29年。薬湯など、9種のお風呂が楽しめるだけでなく、ボディケア施設、食事処も備えた老舗健康ランドですが、この日、なぜか大広間に女性たちが殺到していました。190人収容のスペースは、立ち見も出て、超満員！そんな彼女達のお目当ては、「純烈」というアイドルグループのライブなのです。彼らは、仮面ライダーや戦隊ヒーロー出身など、バラエティ豊かな経歴を持つ平均身長183cm、平均年齢38歳の5人組。5年前にこの健康センターに出演したことがきっかけで、人気に火がつき、今では3月に発売されたシングルがオリコンのデイリーチャートでなんと1位を獲得するという快挙を達成！そんな彼らが客席に降りると、こちらでも、あちらでも、おひねりの嵐が…。月に一度ペースで行うこのライブ。女性ファンの夢は、紅白歌合戦に出場してもらうことだそうです！

香取さんの言葉に、うれしくなりました。

近いのにあまり行ったことがない埼玉は、グルメもスポットもちょっと独創的かつパンチが効いていましたね。私は、ゲストの星野源さんも「美味しい」とおっしゃっていた「カレーまぜそば」、店主のご両親が経営されているお寿司屋さんの握りが一緒に食べられる「ハマグリそば」、試食された星野さんが「夢中」とおっしゃっていた豆腐が入ったハンバーグが食べてみたかったです。毎日食べても飽きないハンバーグって、よっぽど美味しいんでしょうから。星野さんは、歌も踊りも文章もお上手な上、俳優さん、声優さんとしても活躍されていて、本当に多才ですよね。めちゃくちゃお忙しいはずなのに、すごくさりげないといいますか、フラットで温かい空気をまとった方でお会いできてうれしかったです。おふたりともクリエーターで、マイケル・ジャクソンがお好きという共通点があるからか、香取さんがとても楽しそうにされていたのも印象的でした。香取さん、「恋」ダンスも完璧に踊れるそうですし、もっとダンスが見てみたかったです。そして、星野さんの歌を聴いていたら、「歌って踊りたくなった」とおっしゃって。私、うれしくて…。音楽の力ってすごいなと思いましたし、ぜひ、実現していただきたいですし、できるなら、スマステーションとしても知恵を絞らなくっちゃ、と思いました。鉄は熱いうちに打て、ですよね。今日は、いつも以上に「生放送」という感じがありましたね。ドキドキしながら、でもうれしく楽しく、そして、ジーンともしました。