最初に紹介するのは、栃木県にあるご当地レストラン。その名も「石焼らーめん火山」。栃木県を中心に28店舗を展開するラーメンチェーンです。栃木県宇都宮市にある「石焼らーめん火山 インターパーク店」を訪ね、早速、名物の「石焼野菜完熟味噌ラーメン」(972円)を注文すると、スープと麺が別々に運ばれてきました。すると、店員さんが「噴火します」と声をかけ、熱々のスープを麺に投入してくれます。さらに「2分ほどしますとお野菜がおいしく煮えて食べ頃となりますので、お茶碗に取り分けてお召し上がりくださいませ」との説明が。これが「らーめん火山」の名物なのです。スープをかける「噴火」の際には、お客さんが紙を持ってスープが飛ぶのを防ぐのがこちらでの常識です。ラーメンの器として使われているのは、天然角閃(かくせん)石という保温性が高く冷めにくい石を使ったオーダーメイドの石鍋。この鍋を300℃以上になるまで熱々に熱したら、スープのなかで伸びないように開発されたしっかりとした中太麺と軽く炒めた野菜をたっぷり投入。最後に、スープをかけて2分間待てば、野菜も麺もしっかり煮えて食べ頃に。そう、こちらはお客さんの目の前で初めて完成するラーメンなのです。スープは、しょう油、とんこつ、完熟みそなど8種類あるので、その日の気分で選べます。また、残ったスープに無料で付くゴハンを入れるとおじや風に。これでシメるのが栃木では常識です！

奈良県を中心に滋賀県など、関西地区に85店舗を展開する喫茶店チェーン「ベビーフェイス プラネッツ」。今回、滋賀県にある湖南(こなん)店を訪ねてみました。アジアンテイストの店内は、女性客などですでに大賑わい。そんなお店、喫茶店とはいえ、普通の喫茶店とはちょっと様子が違います。店内をよく見てみると、通路に沿って、カーテンがいくつもかかっています。そう、こちらのお店は85店舗あるお店のほどんどの席が個室スタイルなのです(店舗により形態が異なります)。さらに、メニューを見ると、フードの種類が120以上も！それだけでもスゴいのですが、さらにスゴいのが、盛りがいい普通サイズに加えて、巨大メニューがあるところ。例えば、「ふわふわ帽子のオムライス」レギュラーサイズ(1382円)でも、重さ750g、使用する米の量は2.5合分になのに、相撲レスラーサイズ(1598円)という大盛りとなれば、重さ1kg、米の量は3.3合分にも！こちらでは、こんなたっぷりのお料理を数人でシェアして食べることをオススメしているのだといいます。みんなで分け合えば、楽しい上にお財布にも優しい、と巨大メニューも大人気となっています。関西地区中心のこちらのお店ですが、関東にも栃木県の宇都宮市に1店舗ありますので、お近くの方はぜひ！

北海道にあるご当地レストラン「みよしの」。餃子が絶品だというお店の、北海道札幌市にある美園(みその)店を訪ねてみました。オリジナルキャラクター「ぽっぷすぼうや」が出迎えてくれる店内は、大賑わい。果たして、北海道民が愛する餃子とはどんなものなのでしょうか？それが、ライスの上に餃子を乗せ、そこにカレーをかけたみよしのの名物、その名もずばり「ぎょうざカレー」(390円)です。餃子の味を邪魔しないように具を細かくしたコクのあるカレールーは、餃子との相性が抜群。カレーも餃子もガッツリ食べたい、という方は、半熟卵がついた「得みよしの盛カレー」(597円)がオススメです。

続いては、愛知県にあるご当地レストラン「長命うどん」。愛知県だけで16店舗を展開するこちらのチェーンを訪ねてみました。取材させていただいたのは、名古屋市にある本店。1957年にできたという風情のある店舗は、すでにお客さんでいっぱい。そんな人気チェーンのうどんは、自家製の手打ち麺でコシがあってのど越しの良さが特徴。天ぷらは店内で揚げるかき揚げや海老が人気なのですが、愛される理由はそれだけではありません。とにかく一番頼まれる一番人気が「う中」(540円／大盛)というもの。なんと、うどんと中華そばを混ぜたものだといいます。実は、こちらのチェーンには、うどんのほかに、中華そば、きしめん、そばなどがあり、これらを組み合わせて一緒に食べることができるのです。ちなみに、2番人気は、うどんとそばを混ぜた、その名も「うそ」、3番人気は、うどんとそばと中華そばを混ぜた「うそ中」だといいます。ほかにも、きしめんと中華そばを混ぜた「きし中」も人気です。さらに、温度も、「温かい」「冷たい」、「ぬるい」など、細かいオーダーにも応えてくれます。

ピザやパスタが美味しいと評判の埼玉県にあるご当地レストラン「るーぱん」。埼玉県だけに13店舗を展開するイタリアンファミレスです。今回、埼玉県熊谷市にある熊谷バイパス店を訪ねてみました。こちらのランチタイムには、パスタに合わせて1品のサイドメニューが頼めるのですが、ほとんどのお客さんがバターライスを注文するといいます。それはなぜかといえば、パスタを食べている途中でライスを投入して食べるから！これこそがるーぱんの定番のパスタの食べ方なのです。パスタとは違った味で美味しいといいます。さらに、火曜日はボンゴレパスタが半額の270円に、金曜日は3種類のピザが半額になり、大変お得です！※一部店舗を除きます※割引内容は店舗によって異なります。

「ルートビア」という飲み物が有名だという沖縄にあるご当地レストラン「A&W」。沖縄県に27店舗を展開するハンバーガーチェーンです。早速、沖縄県・浦添市にある牧港(まきみなと)店を訪ねると、たくさんのお客さんがお店自慢のハンバーガーを頬張っていました。こちらは、100％ビーフのパティを店内で焼き上げるのが特徴で、野菜がたっぷり入った「モッツァバーガー」(450円)や2枚のパティとベーコンが入った「メルティリッチ」(400円)が人気。ちなみに、沖縄県民はこのお店のことを「エンダー」と呼ぶのですが、これはA&Wを早く呼ぶ際に変化していったのだといいます。そんなA&Wでは、独特の飲食スタイル「ドライブイン」が人気です(一部店舗を除きます)。ドライブインとは、お店の駐車場に車を停めそこでハンバーガーを食べること。注文した商品を店員さんが車まで持ってきてくれるのです。この牧港店の場合、56台分の注文機があります。さらに、ハンバーガー以外にも、ほかにはないサイドメニューやドリンクも人気なのですが、なかでも一番の特徴的なメニューが「ルートビア」(210円)です。ビアという名前ですが、甘草(かんぞう)の根やバニラなどおよそ14種類のハーブが入ったノンアルコール飲料なのです。独特の風味を持つ飲み物ですが、沖縄の爽やかな気候のなか、ハンバーガーのお供に飲むと、口の中がさっぱりすると大人気です。店内で飲めばおかわりが無料というのも嬉しいポイントです。

続いては、茨城県を中心に45店舗を展開する和食ファミレスチェーン「ばんどう太郎」。早速、茨城県・猿島郡境町にある総本店を訪ねました。ばんどう太郎はファミレスですが、なんと各店舗に女将さんがいるのです。女将さんは、店内での接客はもちろん、お客さんを見つけたら外に出てお出迎え、さらにお見送りまでしてくれます。もちろん、お店の魅力は女将さんだけではありません。茨城県民に愛される理由のひとつが、メニューが豊富なこと。その数100種類以上で、しかも調理にもこだわりが。お米はその日使う分だけを店内で精米、さらにそのときに出る米ぬかを使って、店内でぬか漬けを作っているのです。そんなばんどう太郎で人気のメニューは、天ざると寿司がセットになった「天ざる寿司セット」(1609円)、釜飯やてんぷら、うどんなどがセットになった盛りだくさんの「釜飯姫御膳」(1609円)など。なかでも、ファンが多いというのが、3年熟成させたコクのある濃厚な八丁味噌を使い、太麺のうどんはたっぷり300gと食べ応え満点の「坂東みそ煮込みうどん」(1058円)。コシのある麺に濃厚な味噌つゆが絡みつき、一度食べたらやみつきになります。

中華ファミレスとして静岡県で知らない人はいないという「五味八珍」。静岡県を中心に50店舗を展開しています。早速、浜松市にある浜北インター店を訪ねると、店内はすでに大賑わい。ここに来たほとんどの人が頼むというメニューが「浜松餃子」(518円)です。全50店舗で、多い日にはトータル20万個以上が売れる看板メニュー！この餃子を食べに、静岡県民は五味八珍にやってくるのです。そんな浜松餃子はどうやって作られているのでしょうか。特徴は野菜がたっぷりなこと。特にキャベツがたくさん入っているのです。愛知県の契約農家から運ばれ、全店舗合わせて1日で何と2.5tを消費します。ほかにも青ネギ、ニラ、生姜などもたっぷりでニンニクは少なめ。味付けもあっさりで、皮も薄皮なので、お腹にもたれることがないといいます。さらに、浜松餃子の特徴である、添えられたもやしが口の中の脂っぽさを洗い流してくれるので、いくらでも食べられてしまうのです。ちなみに、「野菜より肉」という人には、柔らかく焼き上げたチャーシューたっぷりの「チャーシュー餃子」(313円)がオススメです。

続いては、ゲストの指原莉乃さんとユースケ・サンタマリアさんの出身地、大分県のご当地レストラン「寿司めいじん」。大分県を中心に26店舗を展開する回転寿司チェーンの、大分市にある明野店を訪ねてみました。店内に足を踏み入れると、順番待ちのお客さんもいる賑わいぶり。こちらのお寿司の種類は実に100以上。しかも、そのほとんどが108円とリーズナブルなのです。使われる魚は、大分市場で、その日の朝にシメられた鮮度抜群のものばかり。とにかく、新鮮で美味しい魚を格安で食べられると人気を呼んでいます。さらに大分県民に愛されるもうひとつの理由が、地元客が白熱するショーです。土日の夕食時、店員さんがマグロをかついで登場し、ショーがスタート。そこに現れるのが、寿司めいじんのオリジナルキャラクター、500年前の戦国時代からタイムスリップしてやってきたという、時空武将「ダイメイジン」。このキャラクターが何をするかといえば、なんとじゃんけん大会。ダイメイジンに勝った人には、無料でカマトロなどがふるまわれるため、大人気のイベントとなっているのです。

群馬県を中心に66店舗を展開するファミレス「フライングガーデン」。早速、前橋市にある前橋公田町店を訪ねると、店内は大賑わい。そんなお店が愛される理由のひとつが、大人気メニューの「爆弾ハンバーグ クイーン」(950円／200g)。使用するのは、厳選した牛肉をブレンドした牛肉100％のハンバーグ。これを店員さんがお客さんの目の前でカットすると、大量の肉汁があふれ出します。ゴロンとした形と、切った時の肉汁が鉄板の上ではじける感じから爆弾ハンバーグと名付けられたこのハンバーグは、年間280万食も売り上げている超ヒットメニュー。社長の野沢さんが名付けたというこのハンバーグ、当初は「イメージが悪い」と社員全員から反対されたそうですが、それを押し切って発売したところ、大ヒット。今や、店名と同じくらいの大きさの看板が掲げられるほどの、まさに看板メニューです。

長野県だけに29店舗を展開するラーメンチェーン「テンホウ」。諏訪市にある城南店を訪ねると、店内は地元の方と思われるお客さんでいっぱい。こちらのメニューは、定番のあっさりとした「しょうゆラーメン」(390円)をはじめ、野菜たっぷりで優しい味の「テンホウメン」(590円)など39種類と豊富。なかでも、名物メニューが「肉揚げラーメン」(570円)です。甘辛の生姜醤油を漬け込んだ厚切りの豚肉のロースをじっくり揚げたら、すぐにカットし、醤油ラーメンに乗せたら出来上がり。スープが絡んだ豚ロースは柔らかくあっさりラーメンにベストマッチ。この肉揚げラーメンは、今からおよそ30年前に作られたオリジナルメニュー。中華料理の「パーコーメン」に感銘を受けた当時の社長が、もっと気軽に揚げた肉とラーメンを味わえないかと、生姜醤油の和風の味付けで開発したもの。お手頃な価格もあいまって、長野県民の間で大評判に。以来、テンホウの名物メニューとなり、多い日には1店舗で1日に100杯以上も売れるそうです。

続いては、九州を中心におよそ720店舗を展開する大分県発祥のファミレス「ジョイフル」。早速、大分市にある大分横田店を訪ねてみると、店内はお客さんでいっぱい！大分県民に愛される理由のひとつが、安いこと。ハンバーグに、唐揚げ、さらにライスが付いた「日替わりランチ」が411円、「明太子スパゲティ」も「ベーコン＆ペンネグラタン」も411円ととにかく安いのです。さらに嬉しいのは、ジョイフル好きなら必ず持っているというドリンクバーのチケットがあること。退店時に必ずもらえるこのチケットがあれば、ドリンクバーが141円で時間無制限の飲み放題となるのです(303円以上のメニューを頼んだ場合のみ)。お得がいっぱいのファミレスです。

地域に根付き、地元の方に愛されるって素敵なこと

全然知りませんでしたけど、やはりあるんですね、こういう「全国のご当地レストラン」。すごく面白かったです。地元で大人気のレストランばかりでしたから、本当にどこも美味しそうでしたね。個人的には、「ぎょうざカレー」「浜松餃子」なんかがすごく気になりました。ゲストの指原莉乃さん、ユースケ・サンタマリアさんの出身地の大分は、お魚もすごく美味しいそうで、回転寿司の「寿司めいじん」も新鮮で美味しそうでした。そしておふたりもご存じだったファミレス「ジョイフル」は、九州を中心に約720店舗というすごい浸透ぶりで。地域で地元の方にどれだけ愛されているのかが、よくわかりました。リーズナブルなお値段で美味しいものを提供して、地域に根付くってすごく素敵なことですよね。私は広島の出身ですが、広島にもそういうご当地レストランがあるのかしら？広島発祥で全国区になったものに、ベーカリーの「アンデルセン」やコンビニの「ポプラ」などがあるんですけど、ご当地レストランは意識していなかったです。今度帰ったときに確認してみたいと思いました。それにしても、ユースケさんと指原さんは、ご出演の映画『薔薇色のブー子』で親子役を演じていらっしゃるからか、今日も親子のような仲良さげな雰囲気が印象的でした。そんなおふたりとご一緒できて、今日も楽しかったです！