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#429(2011.8.27 OA)

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久しぶりに会った吹石さん、キレイだった…

トップニュース

吹石一恵さんをお迎えして、『月イチゴロー』&『製作費の高いハリウッド映画ベスト10』をオンエア!
『こち亀』に対する稲垣吾郎さんの評価は!?

8月最後のスマステーションは、『製作費の高いハリウッド映画ベスト10』&『月イチゴロー』&『覚えておきたいマナー マナスマブック』をお送りしました。ゲストは、番組初登場、『新選組!』メンバーでもある吹石一恵さんです。
『月イチゴロー』今月のラインナップは、ジョン・キューザック、コン・リー、チョウ・ユンファ、渡辺謙、菊池凛子らの共演でおくる歴史サスペンス『シャンハイ』、我らが香取編集長が主演した、笑えて泣ける下町痛快コメディー『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE〜勝どき橋を封鎖せよ!〜』、巨匠ロマン・ポランスキー監督の最新作『ゴーストライター』、2011年のカンヌ国際映画際でパルム・ドールに輝いたブラッド・ピット&ショーン・ペン共演の『ツリー・オブ・ライフ』、『初恋の来た道』のチャン・イーモウ監督が文革時代の若い男女の純愛を綴ったラブストーリー『サンザシの樹の下で』の5作品。この中から稲垣吾郎さんが1位に選んだのは、『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE〜勝どき橋を封鎖せよ!〜』でした。「まさか『こち亀』を見て泣くとは思わなかったというか、ついウルウルと最後きてしまって…。笑いがあって 涙があった人情物語として、温かい気持ちで楽しめるような良い映画だったんじゃないかなと思います。マンガ感、アニメ感が少なくて、本当に人情ものの映画を見ているような感じがして…。現代版寅さんとしてシリーズ化っていうのはどうでしょうか」と吾郎さん。この結果には、編集長も本気で喜んでおりました!
『製作費の高いハリウッド映画ベスト10』は、驚きの数字が並んだ必見企画でした。ここではランキングのベスト3を振り返っておきましょう。第3位は製作費およそ208億円、ディズニーの大作冒険ファンタジー『塔の上のラプンツェル』。ディズニー長編アニメーション50作目となる本作では、主人公ラプンツェルの黄金に輝く髪の毛を表現するために最も時間と費用を費やしたそう。第2位は、製作費およそ216億円の『スーパーマン・リターンズ』。この映画が高額製作費となってしまった理由は、相次いだ監督の交代でした。何も撮影していない段階で、違約金などで40億円もの費用がかかってしまったというから驚きです。そして第1位は、製作費およそ240億円の『パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド』でした。人気シリーズということで、製作費の4分の1(約61億円)が主要出演者3人の出演料だそう。このシリーズ4作品の総製作費の合計がおよそ732億円、というのもスゴイですよね。
次回9月3日の放送は『知らないと恥ずかしいニュースキーワード2011秋』をお送りします。ゲストはタカアンドトシのおふたりです。お楽しみに!!

製作費が1本100億円を超えるのももはや当たり前!?という大作ぞろいのハリウッド映画。そんな中でも、特に巨額の費用を投じて作られたヒット作・名作・超大作を紹介しながら、その製作費の内訳にもスポットを当てました。
*1ドル80円計算 金額は全て推定(Box Office Mojo調べ)


SmaSTATION!! MOVIE SPECIAL
製作費の高いハリウッド映画ベスト10!



第10位
総製作費 およそ160億円(2億ドル)
豪華客船を完全再現!
「タイタニック」(1997) 

興行収入1400億円以上という世界的大ヒットを記録したジェームズ・キャメロン監督、レオナルド・ディカプリオ主演の名作。高額製作費の理由は、よりリアルなタイタニック号を表現するために、現存した様々な資料を参考に、約3年をかけてほぼ実物大の、全長236mのタイタニック号を作ってしまったから。外観だけではなく、内部の構造や華麗な装飾、さらにグラスや皿などの小物まで完璧に再現。カーペットにいたっては本物のタイタニック号に納品したメーカーに同じものを作ってもらったというこだわりぶりです。このタイタニック、沈没からちょうど100年目の2012年、3D版が公開される予定です。



第9位
総製作費 およそ165億円(2億700万ドル)
1930年代のニューヨークをリアルに再現!
「キング・コング」(2005)

1933年公開の映画「キング・コング」を美しいCG映像でリメイク、上映時間も3時間を越える長編アクションアドベンチャー。実はこの映画、撮影当初の製作費は120億円でしたが、「できるだけリアルに」というピーター・ジャクソン監督のこだわりで、1930年代のニューヨークの街の大部分をCG映像で再現。さらにコングにいたっては、表情から毛並みにまでこだわったため、およそ45億円という大幅な追加予算が必要になったのです。



第8位
総製作費 およそ168億円(2億1000万ドル)
全シリーズの中でも最高製作費
「X-MEN:ファイナル ディシジョン」(2006)

大人気アメリカンコミックス「X-MEN」を映画化したシリーズ第3弾。シリーズ1作目では60億円だった製作費が、3作目で3倍にまで膨れ上がっています。ヒュー・ジャックマン、ハル・ベリーらが演じる超人的なパワーを持ったミュータントがシリーズ史上最大級の死闘を繰り広げた本作は、最新鋭のVFXを導入し、いくつもの大迫力のシーンを作り出しました。中でも、アメリカ・サンフランシスコの名所であるゴールデン・ゲート・ブリッジが崩れ落ちるシーンは、撮影、編集に最も多くの時間を費やし、ワンシーンにおよそ5億円というお金がかかってしまったそう。



第7位
総製作費 およそ180億円(2億2500万ドル)
CGではないリアルを追求
「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」(2008)

名作ファンタジー小説の映画化第2弾。映像化不可能といわれた幻想的な世界を見事に表現したこのアドベンチャー大作は、全編の3分の2がヨーロッパ4ヵ国で行われた壮大なロケーション撮影がベースとなっており、そこに最新のCG技術が加わって作り上げられたもの。さらにこの映画、実は意外なところにお金をかけています。それは予告編!2分40秒という長い予告編は製作費だけで何と2億円も!



第6位
総製作費 およそ189億円(2億3700万ドル)
世界中を驚愕させた3D超大作
「アバター」(2009)

新時代の3D映画として世界中で高い注目を集めたこの作品は、構想14年、製作に4年以上かけて完成されたSF超大作。ジェームズ・キャメロン監督が、それまで表現することが中々できなかった奥行き感を出すために自ら最新のカメラシステムを開発したことなどが高額製作費の理由。「新時代の3D映画」と世界中で話題となった結果、その興行収入も、それまでギネス記録だったタイタニックの1400億円を軽く突破し、約2225億円を記録しました。



第5位
総製作費 およそ200億円(2億5000万ドル)
史上最強のファンタジーシリーズ第6弾!
「ハリー・ポッターと謎のプリンス」(2009)

2001年のシリーズ1作目では100億円だった製作費。この映画が高額製作費となってしまったその理由は、出演料の高騰!ハリー役のダニエル・ラドクリフは11歳のときに撮影したシリーズ1作目では4000万円だったギャラが、本作では20億円(2500万ドル)に。また、ハーマイオニー役のエマ・ワトソンは4億円、ロン・ウィーズリー役のルバート・グリントは3億円といわれています。3人の出演料だけでおよそ27億円!



第4位
総製作費 およそ206億円(2億5800万ドル)
最新のVFX技術が満載!
「スパイダーマンTM3」(2007)

最新のVFX技術を惜しみなく使ったアクションシーンと魅力的なストーリーで世界的大ヒットを巻き起こしたシリーズ第3弾。高額製作費の理由は…実は一度編集まで終え、試写会を行ったところ、観客の反応が悪かったため、大幅にアクションシーンの撮影を追加したため。その期間がなんと8ヵ月!中でも、最も手間がかかったのが全身砂で出来ているという設定のサンドマンのアクションシーン。製作者によると、通常なら映画1本作れてしまう額がサンドマンを作るためだけに費やされたそうです



第3位
総製作費 およそ208億円(2億6000万ドル)
ディズニーが贈る3D冒険ファンタジー
「塔の上のラプンツェル」(2011)

ディズニー長編アニメーション50作目となるこの作品は、伝統の手描きアニメーションを最先端のCGで表現した3Dで描かれるプリンセスストーリー。この映画で最も時間と費用を費やしたといわれているのが、主人公・ラプンツェルの黄金に輝く髪の毛で、21mに設定されたおよそ14万本の髪が1本1本自然に動くように複雑なアニメーションを作成し、ボリューム感を出しているのです。ディズニーが構想から長い歳月を費やしたこの作品。製作費208億円は、アニメ映画としてはもちろん史上最高額の製作費です。



第2位
総製作費 およそ216億円(2億7000万ドル)
ストーリー完成に約10年
「スーパーマン・リターンズ」(2006)

アメリカンコミックの元祖とも言えるスーパーマン。前作からおよそ18年ぶりに製作されたこの映画が高額製作費となった理由は、相次いだ監督交代!当初この映画の監督を務める予定だったのがティム・バートンで、彼がスーパーマン役に選んだのがニコラス・ケイジでした。が、予算上の理由で一旦白紙になると、その後も監督や主演俳優が2転3転し、多数の契約違約金が発生したのです。ちなみに、ティム・バートンにはおよそ4億円、ニコラス・ケイジには16億円が違約金として支払われたといわれています。結局、監督は「X―MEN2」のブライアン・シンガーに決定。主人公のスーパーマンは、オーディションで新人のブランドン・ラウスが選ばれました。こうして撮影開始までに10年の歳月を費やしたこの作品。実は実写映画としては初の3D上映に挑んだことも、製作費を押し上げた要因になっているそうです。



第1位
総製作費 およそ240億円(3億ドル)
ついに3億ドルの大台を突破!
「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」(2007)

ジョニー・デップ演じるジャック・スパロウなど個性豊かな海賊たちが海を舞台に活躍するシリーズ第3弾。大人気シリーズの第3弾ということで、製作費のおよそ4分の1が俳優陣の出演料なのです。キーラ・ナイトレイは4億円、オーランド・ブルームは13億円、そして主演ジョニーデップはなんと・・44億円!3人の出演料だけで制作費の4分の1が費やされているのです。ちなみに、シリーズ第2弾の「デッドマンズ・チェスト」の製作費は、7位の「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」と同額の180億円。そして、第4弾の「生命の泉」の製作費は、5位の「ハリー・ポッターと謎のプリンス」と同額の200億円。1作目は112億円ということで、シリーズ4作の製作費の合計は、なんとおよそ732億円!

人生で、あと何本の映画に出れるのか、計算しないから、ずっと映画に出ていたい

『月イチゴロー』と『ハリウッド映画高額製作費ランキング』の2本立て、ということで、香取編集長が改めて映画に対する思いを語ってくれました。ちょっと願掛けのようなこの格言、ゆっくり静かに読んでいただけると、編集長の気持ちにより近づけるかも!?「どのくらいのペースでやっていこうとか、あと何本くらいやれそうだとか、そういう計算しないようにして、何らかの形で映画っていうものに携わっていきたいです。やっぱり、好きみたいですね、映画。夢があるからなのかな…。計算していっちゃうと、ホントにあと何本…っていうことになってしまうと思うんです。だからもう計算しないんで、この先も、ちょっとでもいいのでずっと映画に関わっていけたらな、と感じた今日この頃…」。

香取さんのランキング
1位:こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE〜勝どき橋を封鎖せよ!〜
2位:サンザシの樹の下で
3位:ツリー・オブ・ライフ
4位:ゴーストライター
5位:シャンハイ

今月の月イチゴローの目玉は、何と言っても香取編集長主演映画『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE〜勝どき橋を封鎖せよ!〜』です。夏休みで大作もラインナップする中、果たして稲垣さんの評価は?


稲垣さんのランキング
1位:こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE〜勝どき橋を封鎖せよ!〜
2位:サンザシの樹の下で
3位:ツリー・オブ・ライフ
4位:ゴーストライター
5位:シャンハイ



こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE〜勝どき橋を封鎖せよ!〜

2011年(日本映画)
原作:秋本治
監督:川村泰祐
出演:香取慎吾、香里奈、速水もこみち、深田恭子ほか
●丸の内ピカデリーほかにて、ロードショー

香取慎吾主演の人気テレビドラマを映画化
下町人情たっぷりに描く痛快コメディー!


秋本治氏の長寿人気漫画を、香取慎吾主演でテレビドラマ化に続いて実写映像化。香取扮する派出所の"両さん"の初恋の女性との再会と、捜査が難航する誘拐事件の行方を下町人情たっぷりに描く。ほか、伊武雅刀、谷原章介らも出演。

<STORY>
亀有公園前派出所に勤務する型破りの巡査部長・両津勘吉(香取)は、初恋の相手・桃子(深田)と再会、桃子が未婚の母と知って淡い期待を膨らませる。そんな中、警察庁長官の孫娘が誘拐されるという一大事件が発生する。

-イナガキコメント-
まさか"こち亀"を見て泣くとは思わなかった。最後にウルウルと来てしまった。笑いあり、涙ありの人情物語として温かい気持ちで楽しめるようないい映画だったと思う。現代版寅さんとしてシリーズ化してもいいのでは。



サンザシの樹の下で

2010年(中国映画)
原作:エイ・ミー
監督:チャン・イーモウ
出演:チョウ・ドンユイ、ショーン・ドウ、シー・メイチュアンほか
●銀座シネパトスほかにて、ロードショー

『初恋の来た道』のチャン・イーモウ監督作!
若い男女の純愛を瑞々しく感動的に描く


『初恋の来た道』のチャン・イーモウ監督が、若い男女の純愛を綴る感動のラブストーリー。文化大革命に翻弄された儚い初恋を巡る悲恋を描く。主演はオーディションで選ばれたチョウ・ドンユイと中国期待の若手俳優ショーン・ドウ。

<STORY>
文化大革命下の1970年代初頭の中国では、都会の若者は農村へと送られ再教育が行われていた。街の高校に通うジンチュウ(チョウ)も農村で農業を手伝うことに。そんな中、ジンチュウは地質調査をする青年スン(ショーン)に出会い…。

-イナガキコメント-
久々に心を洗われたというか、綺麗なお水のような純愛映画です。ラブストーリーなのに最後までキスシーンがないんですよ!チョウ・ドンユイさんがキラキラしてて本当にかわいい。



ツリー・オブ・ライフ

2011年(アメリカ映画)
監督:テレンス・マリック
出演:ブラッド・ピット、ショーン・ペン、ジェシカ・チャステインほか
●丸の内ルーブルほかにて、ロードショー

ブラッド・ピット&ショーン・ペン出演
カンヌでパルムドールに輝いた人間ドラマ


『天国の日々』ほかのテレンス・マリック監督が、1950年代のアメリカに暮らすある家族の物語を、壮大かつ根源的な視点から描き出すヒューマン・ドラマ。2011年のカンヌ国際映画際でパルム・ドールに輝いた。

<STORY>
成功した実業家のジャック(ショーン・ペン)は、自らの少年時代に思いをはせる。厳格な父は、成功のためには力が必要だと3人の子どもたちに厳しい態度で接する。一方、すべてを運命として受け入れる母親は子どもたちを優しい愛で包み込む。

-イナガキコメント-
キャストからハデなハリウッド映画を期待していくと、とんでもないことになってしまう。寝不足のときに見ると絶対に寝てしまうけど、僕は新しい映画の形だと思って嫌いじゃないし、見ていても心地も悪くなかった。



ゴーストライター

2010年(フランス/ドイツ/イギリス映画)
原作:ロバート・ハリス
監督:ロマン・ポランスキー
出演:ユアン・マクレガー、ピアース・ブロスナン、キム・キャトラルほか
●ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて、ロードショー

元首相を巡る危険な秘密に迫るサスペンス
名匠ロマン・ポランスキー監督最新作!


『戦場のピアニスト』ほかのロマン・ポランスキー監督が、ロバート・ハリスのベストセラーを映像化したサスペンス。自叙伝を発表する元英国首相のゴーストライターとなった主人公が陰謀に巻き込まれる様をスリリングに描き出す。

<STORY>
英国元首相の自叙伝執筆を依頼されたゴーストライター(マクレガー)は、フェリーから転落死したという前任者の仕事を引き継ぎ、元首相を取材しながら原稿を書き進めていく。しかし、次第に元首相の過去に関する疑問がわき上がり…。

-イナガキコメント-
一昔前の2時間ドラマみたいな感じがして、少し古臭さを感じた。書物やインターネットの検索で真実が解き明かされていくだけで、事件のスケールの大きさも感じられないし、途中でちょっと眠くなっちゃった(笑)。



シャンハイ

2010年(アメリカ映画)
監督:ミカエル・ハフストローム
出演:ジョン・キューザック、コン・リー、渡辺謙ほか
●丸の内ピカデリーほかにて、ロードショー

太平洋戦争開戦直前の上海の混沌と危険な陰謀を描く壮大な歴史サスペンス!

ジョン・キューザック、コン・リー、チョウ・ユンファ、渡辺謙、菊池凛子といった国際色豊かな俳優陣の共演で贈る歴史サスペンス。1941年の上海を舞台に友人の死の真相を追う米国人諜報員が陰謀に巻き込まれていく様を描く。

<STORY>
1941年、太平洋戦争開戦前夜の上海。米国人諜報員ポール(キューザック)は、闇社会の大物アンソニー(チョウ)の動向を探っていた親友の死に直面。すると、上官から彼の死の真相を探るよう命じられる。

-イナガキコメント-
話がごちゃごちゃしていて、復讐劇なのかラブストーリーなのかはっきりしない。渡辺謙さん、コン・リーさん、チョウ・ユンファさんといった俳優陣はすごかった。主演のジョン・キューザックは、物足りなかったけど。



今月の5本をご覧になった感想を教えてください。

バリエーションには富んでいたけど、ハリウッド系の超大作はなかったよね。『シャンハイ』なんかはそうかと思ったんだけどね(笑)。

そんな中で、『ツリー・オブ・ライフ』『サンザシの樹の下』は新鮮な感覚でご覧になれたようですね。

そうですね。『ツリー〜』は賛否両論、分かれる映画だと思うけど、こういうのがあってもいいのかなっていう。作り手や俳優側からしたら、取り組み甲斐があるでしょうね。『サンザシ〜』は、清涼感もあってピュアな感じがするから夏休みにはピッタリだと思いますよ。まあ、最後はちょっと悲しいんだけどね。

そして、堂々の1位は『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE〜勝どき橋を封鎖せよ!〜』でした。

見ていて「ここが気になる」というところがなかったのも、よかったと思います。ホント、現代版寅さんだと思うし、日本を元気に笑顔にしてくれる映画ですね。個人的にグッと来たのは、最後の慎吾と平田満さんとのシーン。必見ですね。

稲垣さんは現在、連ドラ出演中ですが、さらに、SMAPでのファンミーティングや北京公演、そして10月7日からの主演舞台(「泣き虫なまいき石川啄木」)とお忙しそうですね。近況についてお聞かせください。

舞台はもう稽古に入っているので、今はいろいろ重なっていて大変なんですけど(笑)、その一つひとつを大切にして、いろんな出会いとともに積み重ねていきたいと思います。今年はCDデビューから20周年なので、みなさんに喜んでいただけるようなアットホームなイベントが出来ることも嬉しいし、それで僕らも初心に戻れたらと思っています。

吹石一恵さん
『新選組!』の出演者が出ているのをうらやましく見ていましたので、今回、出演できてうれしかったです!

初出演のご感想をお聞かせください。

本当に自宅でテレビを見ているような感じで、普通にリラックスして楽しんでしまいました(笑)。セットにあがる扉の前で待機しているときは緊張しましたけど、あとは緊張する間もなく終わってしまった感じです。

香取さんとも楽しそうにお話をされていましたね。

前回お会いしたのがいつかも思い出せないくらいお久しぶりだったんですが、先週のゲストだったビビる大木さんが「『新選組!』に出ていたのを知ってた?」と聞かれて、「知りませんでした」と答えたり、楽しかったです(笑)。

『新選組!』には、吹石さんもご出演されていました。

私は少しだけの出演でしたから、サブメンバーみたいなものです。でも、『新選組!』の出演者がスマステーションに出演しているのをうらやましく見ていましたので、今回、出させていただけてうれしかったです。

「製作費の高いハリウッド映画ランキング」特集はいかがでしたか?

製作費がかかるのが、CG、CG、3D、ギャラ、CG、ギャラ…みたいな感じで、ハリウッド映画を見る目が変わりそうだと思いました(笑)。CGがたくさん使われていて、有名な俳優さんが出ていたら、当然、製作費も高いんだろうな、って思っちゃいますよね。

そして、「月イチゴロー」は驚いたような表情でご覧になっていましたね。

コメント、すごいキレてましたよね(笑)。ここ何回か私が見逃した間に、さらにパワーアップされているような気がしましたが、とても面白かったです。次に自分の主演作があるときには、ぜひ、1位を狙っていきたいと思いました。

では、『こち亀THE MOVIE』が「月イチゴロー」で1位となった香取さんにメッセージをお願いします。

今は、自分のドラマでいっぱいいっぱいなんですけど(笑)、少し落ち着いたら映画館に行って『こち亀 THE MOVIE』を拝見したいと思います!そして、またスマステーションに呼んでください。今日はありがとうございました!

最後になりますが、9月4日にスタートします主演ドラマ『バラ色の聖戦』の見どころを改めてお願いできますか?

普通の主婦が一歩ずつ努力して自分の道を切り拓いていくというお話なんですが、最初がかなりすごいところから始まりますので、感情移入しつつも楽しく見ていただけるんじゃないかと思っています。女性目線で女性のいろいろな気持ちが描かれますので、女性はもちろんですが、男性にとっては女心を知るいいきっかけになる作品になると思いますので、ぜひ、期待してください。

吹石一恵 主演
「バラ色の聖戦」
9月4日(日)よる11時スタート

“こち亀 THE MOVIE”はいい涙を流せます!

ハリウッド映画高額ランキングを見ていたら、感覚が麻痺しそうになりました。でも、あんなに製作にお金かけたり俳優陣にギャラを払ったりしないとダメなんですかね?『スラムドッグ$ミリオネア』みたいに低予算でもいい映画はたくさんあるわけだし…とか、思っちゃいました。とはいえ、ハリウッド映画は製作期間もスタッフの数も規格外でしょうから、仕方がないんでしょうね(笑)。そして、今月の月イチゴローは、5本すべてがよかったです。特に上位3本は、みなさんにおすすめしたいです。まず『ゴーストライター』は、サスペンスとして最高に面白い!失礼ながらあまり期待していなかったからかもしれないですけど(笑)、すごく楽しめました。『サンザシの樹の下で』は、もうボロ泣きでした。チャン・イーモウ監督の原点とも言える、ピュアでストレートなラブストーリーは、女性は大好きだと思います。そしてそして、香取さん主演の『こち亀 THE MOVIE』は、堂々の1位!最初はいつものダメで楽しい両さん(香取)が描かれているんですけど、ストーリーがどんどん意外な展開になっていくんです。そして、ラストには…という。香里奈さん、速水もこちみさん、伊武雅刀さんといったレギュラー陣も素敵でしたが、ゲストの平田満さん、深田恭子さんといった方も素晴らしかったです。特に、香取さんと平田さんとのやりとりには、涙があふれました。下町のあたたかい雰囲気もよく出ていますし、いい涙を流せる老若男女におすすめの作品です。ぜひ、現代版寅さんとしてシリーズ化してほしいですね。そしてそのときには、稲垣さん演じる「白鳥麗次」にも出演していただきたいです!

オオシタアナのランキング
1位:こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE〜勝どき橋を封鎖せよ!〜
2位:サンザシの樹の下で
3位:ゴーストライター
4位:シャンハイ
5位:ツリー・オブ・ライフ

今日の特集のせいで、ボクの中にヘンな気持ちが生まれました(笑)

◆『こち亀』が1位…素直に嬉しかったんですけど、実はその前から素直に緊張していました(笑)。ボクはいつもチラシを見て映画を選んでいて、吾郎ちゃんに見てもらってランキングと感想を聞いて、「へぇ、この映画ってそうなんだ…」って思ったりしているわけですけど、改めて自分の映画が入ると…5作品それぞれにスタッフの人、キャストの人がいるわけじゃないですか。今日は、そのみなさんと同じ思いになって…。5位、4位の悔しさを味わわずに済み、「5位じゃない!」「4位じゃない!よっしゃ、よっしゃ!」って階段を上って行く感じを味わいました。吾郎ちゃんが、「最後には涙してしまい…」って言ってくれて、「よし!それを言って欲しかったんですよ、稲垣さん!!」っていう気持ちになりました(笑)。映画会社のみなさんの気持ちに、思いっきりなっていましたね、今日は。『こち亀』、もっともっとたくさんの人に見てほしいので、是非とも映画館に足を運んでいただきたいですし、それとともにこれからの『月イチゴロー』のチラシ選びも、いままで以上に熱心にやろうと思っています。

◆もうひとつは、高額製作費映画特集でしたが、ホントに日本ではちょっと考えられない数字で…。今日も、ボクの中では、180億円=180万円みたいな。で、結果それが1800万、みたいな感じで、「良かった、儲かった!」みたいな、そういう考え方に切り替えをしないと、億単位の規模がちょっとわからなくなった(笑)。

◆ギャラも…。『こち亀』のシリーズ化を自分の中で望んでいるボクとしては、気持ちだけで「ひとりでも多くの人に見てほしい!」とずっと願ってきたわけですが、今日のVTRを見ていて「あれ?これ、パート2とかになったらギャラ交渉した方がいいのかな?」って。今日の特集のせいで、ボクの中にヘンな気持ちが生まれました(笑)。あんなことになっているんですね。ハリーがもう、、ビックリでしたね(笑)。どこでどう、そういう風になるのか…。

◆10作品全部が黒字、っていうのが凄いですよね。それがあるから、「あ、いいんだ!」「いいじゃん!」っていう感じなんでしょうね。今度、是非スマステーションで、CGの金額の高さについて教えてほしいです。今日だけじゃなく、他でもたまに聞くじゃないですか。「これはスゴいCGを使っていてお金がかかっていて…」って。何をどうしたらそうなるのか…っていうところを教えてほしいです!