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 12/6から遂に公開されたトム・クルーズ主演の「ラスト・サムライ」(エドワード・ズウィック監督)。明治維新直後の日本を舞台に、武士道が描かれます。日本からも渡辺謙、真田広之、小雪、中村七之助、菅田俊、福本清三、原田眞人らも出演。豪華な日米の競演が繰り広げられます。時代劇の経験も多い渡辺、真田が随所にわたりリアリティーの面での助言をしたという作品。渡辺は早くもアカデミー賞助演男優賞確実…との声も高い今日このごろです。
 
 南北戦争の英雄ネイサン・オールグレン大尉(T・クルーズ)は、帝国軍に西洋式の大砲の扱い方を教えるために来日。彼は、近代化の波が押し寄せる日本でサムライの心を持ち続ける勝元盛次(渡辺謙)によってある村へ連れて行かれます。そこは、サムライたちが集まる村でした…。

 壮大なロケーションと物語、実力派俳優たちの競演…。この冬の目玉となる作品に対する、おすぎさんの評価は?


配給:ワーナー・ブラザース映画

 今まで日本を扱ったハリウッド映画で、これほど日本の風俗や習慣、衣装、結髪までもがきっちりできているのはないですから。これは謙くんや真田くんが一生懸命、現場についてやったっていうんですが、それを聞いたトムたちもまた偉いなって思います。富士山はニュージーランドで撮った山なんで、ちょっと違うかなって思うんですけど、そんな細かいことは考えない! とにかくご覧になればいいと思います。この手の映画を見とくってのは大切なことなの。渡辺謙がアカデミー賞の助演男優賞にノミネートされるだろう、と思うくらいの儲け役だし、ラストなんかになるとトムくんとがっちりいいシーンを作ってる。エキストラも日本人をちゃんと使ってる。ちょっと…と思うことは細かい部分でいっぱいあるんですけど、そんなものは全部取っ払って、ぜひ見てほしい。私は2000円は十分だろうと思ってます。
 
■ただ時間をかけるだけでなく、こだわりと熱意が!
 プロデューサーのマーシャル・ハースコビッツと、ズウィック監督が25年間構想を温めてきた「ラスト・サムライ」。日本の時代考証もかなりのレベルで、日本側の出演者たちを驚かせたほど。トムの意気込みも凄く、撮影前に8カ月の殺陣トレーニングを受け、日本人でも難しいと言われる二刀流も鮮やかにこなすまでに。撮影中のトレーニングも、かなりの時間をかけ、リハーサルに一日何十時間もかけたとか。また鎧を着るために、体重を20ポンド増やすなど、綿密な役作りも。こうやって、リアリティーとエンターテインメントが見事に融合した作品が完成したのです。

■日本で斬られて40数年…福本清三が世界へ羽ばたく
 京都に入ってから時代劇の斬られ役として40数年やってきた福本清三にとって、これは世界デビュー。「田舎の高校生が甲子園に出るようなもの。自分でも夢やったんかと思うほど、すごい経験だった」と、福本。彼はオールグレンに付き従う男を演じています。セリフはナシ。が、その存在感はさすがといったところ。そもそも福本が出演するきっかけになったのは、後援会の尽力。この作品の話を聞いた後援会が、製作側に福本を推したことで監督の目に止まり、出演するはこびになったといいます。もちろん、劇中では得意の斬られるシーンも披露。人生を懸けてきた十八番演技に期待が募ります。
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