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 世界で活躍する日本人
今週、セカイノニュースの中でお伝えしたデザイナー・宇田川信学氏。
放送で紹介した地下鉄車両やメトロカードの自動販売機などのほか、最近、アメリカで急成長の航空会社ジェットブルーの自動チェックイン機も設計。
近日中にJFK空港に設置されます。
宇田川氏は千葉大学を卒業後、ヤマハで2年半デザイナーとして活躍した後、渡米。
アップル・コンピューターではPOWER BOOK5300/3400シリーズを手がけ、その後、IDEO社を経て、パートナーのシギ・モスリンガーさんとアンテナデザイン社を設立。数々の受賞歴を持つ。
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また、長年ニューヨーク大学でデザインについて教鞭をとっている。

テレビを持っていないので、ニュースはインターネットでチェック。
自宅はテロのあった世界貿易センタービルに近いため、テロ以来、安全を確認してから外出するようになったとか。
室内に神棚が祀られており、宇田川氏は毎朝ニュースチェックの後、手を合わせる。
地下鉄の自動券売機をデザインした実績を買われ、車両デザインのチャンスをつかんだ。
車両のデザイン経験は無かったが、操車場などに車両の清掃作業などを見学に行き、わからないことは「知ったかぶりをせずに」聞いて勉強。
公共交通機関を外国人に任せるアメリカの懐の深さに驚きを感じたとか。
ニューヨークの地下鉄4000輌のうち1000輌が宇田川氏デザインのものになる計画。

数々の受賞歴を持つ宇田川氏だが、『IDマガジン』誌の金賞を受賞した『エンペラーズ・ニュー・クローズ』[王様の新しい服]という名の受賞作品は、まさに未来の試着室だ。
仮想の服を鏡に映った客の映像に重ね合わせるというこの作品。これを使えば客は着ている服を一枚も脱ぐことなく試着ができる。
ほかにもNY近代美術館(MoMA)に作品が展示されたり、クーパーヒューイッド国立美術館にも彼の作品「チェリーブロッサム」が。
お気に入りの場所はグランド・セントラル・ステーションのレストラン「メトラズール」。
駅の天井に映し出された星座と、人々が行き交うのを見ながら一杯やるのがいいとか、、、。

「モノに形を与えることがデザインではなく、顧客の要望をうまくパッケージすること」と語る。契約の際、全くデザインが無いこともあるそうです。契約内容は期日と費用のみ。
また、デザイナーを目指す人には「好きなデザイナーのデザインを真似ることで、デザイナーの考え方をトレースすることができる」とアドバイス。
彼の今後の活躍から目が離せそうに無い

<http://www.antennadesign.com/>
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