今夏の最注目作品「パイレーツ・オブ・カリビアン〜呪われた海賊たち〜」が8月2日、遂に公開されました。ディズニーランドにあるアトラクション“カリブの海賊”をモチーフに作られた本作品。ジョニー・デップとオーランド・ブルーム――世にも美しいふたりの俳優を中心に、海賊たちの冒険ロマンが描かれています。舞台はもちろんカリブ海。ある日、イギリス提督の娘エリザベス（キーラ・ナイトレイ）は、バルボッサ船長（ジェフリー・ラッシュ）率いる海賊たちにさらわれます。彼らの狙いはエリザベスのもつ黄金のメダル。それは鍛冶屋の青年ウィル（O・ブルーム）が子供のころ、エリザベスから奪い隠していたものでした。ウィルはバルボッサに怨みをもつ一匹狼の海賊ジャック・スパロウ（J・デップ）と手を組んで、エリザベスの救出に向かいます。が、バルボッサとその手下たちは過去に犯したある罪のため、呪いをかけられていました…。 配給：ブエナ　ビスタ　インターナショナル（ジャパン） 久しぶりの怪物…じゃないや、海賊映画で、私なんか物凄い期待してたってこともまずあるんですね。これだけCGが発達して、何とかVFXという形の中でやっていこうと思ってるとこで、まして「海賊です」っていうんだから、期待しないほうがおかしい。ジョニー・デップちゃん、オーランド・ブルームちゃんって、まぁ綺麗な男がみんな出てくる！　もう期待しなきゃおかしいって思ってるんだけど…。ストーリーの山がちょっと平坦になっちゃったんじゃないかな。確かに豪華だし、観ていて楽しい。だけど、ギュッと胸を締め付けてくるような部分は少し足りなかったんじゃないかなって。とってもエキゾチックな感じがするんだけど、ジョニー・デップがコミカルな演技を入れようとしたのが、ちょっと計算違いしてるんじゃないかなって感じがするのね。でも、それは観た人によるかも。やっぱり綺麗だし、VFXはなかなかよく出来てる。ただ、あんまり期待してる人には、若干物足りない気がすると思います。えー……1600円くらいかな。 「パイレーツ・オブ・カリビアン」のワールド・プレミアが開催されたのはロサンゼルスにあるディズニーランド。去る6月28日、ここを貸し切りにして行われました。ディズニーランドを貸し切りにしてワールド・プレミアを開催するのは史上初の出来事。約10億円をかけて行われた同イベントは、内容も豪華でした。トム・ソーヤの小屋がある島に、巨大スクリーンを設置。島が浮かぶ川の対岸に出演者やスタッフ、関係者、プレス、一般客ら合計1500人のための客席が設けられました。そんな中、入り口から会場まで続く800メートルのレッド・カーペットでは、海賊のコスプレをした道化師たちが歌や立ち回りを披露。観客の中にも、コスプレをして海賊に成り切った人が目立ちました。また上映前にはゴア・ヴァービンスキー監督とJ・デップ、O・ブルームらが、特設スクリーン前へボートに乗って登場。本編に負けず劣らず豪華な野外上映会となりました。ちなみに、この日の観客たちはディズニーランドのアトラクションに乗り放題。うーん…ぜいたくです！ 「パイレーツ・オブ・カリビアン」はアメリカでは“PG-13”指定。最近よく見るこの表記、いったい何かというと、レイティングと呼ばれる年齢制限の表記なのです。PGとは“PARENTAL GUIDANCE”という意味。つまり、“PG-13”は「13歳以下の児童に不適切な箇所あり。保護者の判断が必要」ということなります。アメリカにはMPAA（Motion Picture Association of America）によって決められた5区分があり、“G”（一般）、“PG”（児童に不適切な箇所あり。保護者の判断が必要）、“PG‐13”（13歳以下の児童には不適切な箇所あり。保護者の判断が必要）、“R”（17歳以下の青少年は親か成人の保護者同伴が必要）、“NC‐17”（17歳以下は観賞禁止）と分けられています。日本にも“一般”、“PG‐12”（12歳未満は保護者の同伴が適切）、“R‐15”、“R‐18”という4段階のレイティングがありますが、PG指定については入場を禁止するほどの規制力はもちません。また、Rは“RESTRICTED”という意味。“R‐15”は「15歳未満の入場禁止」で、以前は“R指定”と呼ばれていましたが、“PG‐12”の導入に伴って改称されました。こちらはかなりの規制力をもちます。“R-18”は以前“成人指定”と呼ばれていたもので、こちらは18歳未満の入場を禁止します。ほとんどの作品に表記されている“一般”は年齢制限がなく広く一般に観て構わないというものです。

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