TOP Page
トップニュース
スマ特
セカイノニュース
ニュースベラベラ
ベラベラステーション
スマムービー
スマアニメ
ゲストトーク
スマ♪
スマメール
オオシタアナ。
編集後記
スマギャラリー

投票フォーム
メールマガジン
掲示板
モバイルサイト
ご意見、投稿
最新号のTOP





スマ特第3シリーズ「地球が壊れる」の第1回目は、「迫りくる温暖化の恐怖」と題し、地球の温暖化が招いている異常な現象についてリポートします。世界のあちこちで、我々の生命を脅かす危機が迫っているのです…。

 江戸時代、日本で一度大流行したコレラ菌。このような病原菌が東京湾の藻の中に大量に潜んでいることが、これまでの調査で明らかになっています。もし、コレラ菌が息を吹き返すに充分なだけ、日本の環境が変わったとしたら…。その瞬間、菌はいっせいに目を覚まし、大増殖を始めるのです。実際、似たような現象が1991年、すでに南米・ペルーで起きています。沿岸地域で数日の間にコレラが大発生、33万6500人が発症し、なんと3500人以上が死亡したのです。ペルーでは、この100年、コレラ患者が出たことはありませんでした。しかし、コレラ菌が発生した年は、エルニーニョ現象で海水温が通常より1℃ほど高かったのです。そこへ、アジアからの貨物船がコレラ菌の潜んだ海水を放出。コレラ菌は瞬く間に繁殖、日本と同じく生の魚を食べるペルーで、あっという間に広がってしまったのです。
 このような例は、コレラ菌だけではありません。現在、アメリカで猛威を振るっているウェストナイル・ウィルス。健康な人が突然、頭痛やめまいに襲われ、数日後に死亡する…という恐ろしいウィルス。その原因は、なぜか今年アメリカで繁殖したネッタイイエカ。本来はアフリカなど熱い地域に生息している動物です。そう、それらがウィルスを運んできたのです。また、南極では気温上昇で溶け出した氷の中から、今は絶滅しているウィルスが目覚め、北の海でのアザラシ大量死につながりました。
 実は、日本でもすでに異常は発生しています。この10年でアトピー患者は16万人も増加し、小児喘息も増え続けています。その原因のひとつは、40年間でなんと5倍にも増加したチリダニです。また、この10年で花粉症の患者数も倍以上に増えました。杉が生息できる地域がどんどん広がり、日本中で杉が激増したのです。さらに紫外線が強くなったことで皮膚がん、そして白内障、O-157の患者も増加しました。世界中で起こっている、一見関連のない異常な現象。しかし、これらの原因はひとつ。上がりすぎた気温――そう、地球温暖化なのです。ロンドンの気象庁は今月、「2002年の上半期、先進国の集まる北半球の平均気温が、記録が残っている過去143年間で最高となった」と発表しました。地球温暖化を引き起こしているのは、何気ない我々の日常生活。車の廃棄ガス、つけっぱなしのテレビ、冷やしすぎのクーラー…。これらが地球を壊し続けているのです。このままでは、我々が生きているうちに地球に、そして日本に恐ろしい悲劇が起こるかもしれません。温暖化から地球を救う術はあるのでしょうか?(次号へ続く)
Copyright(C)2002
TV-ASAHI
All Rights Reserved.