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 今日は、バラエティー番組で拝見しているのとは、ちょっと違った“奥さま”のお顔をされていた中村玉緒さん。今でも、あんなふうに、勝新さんのことが好きだと言えるなんて、とってもステキなことですよね。私も今回、勝新さんの『悪名』を拝見しました。玉緒さんもご出演されている作品なんですが、玉緒さんが本当にかわいらしくて。勝新さん演じる朝吉という役は、ケンカがめっぽう強くて、女の人にやさしいからモテちゃうっていう男の人で、その朝吉を好きになるのが、玉緒さん演じるお絹なんです。役柄で好きになっているのもあるんでしょうけど、お絹が朝吉を見る目が、本当に「この人は、朝吉に惚れてるんだな」ってことが伝わってくる目なんです。きっとそのとき、玉緒さんも同じ気持ちだったんでしょうね。そのふたりが、だんだん、仲良くなって結婚の約束をするときに、お絹が朝吉に「あなたを一生の妻にします」と、一筆書いてくれと迫るシーンがあるのも、今、見ると凄く微笑ましかったです。40年以上も前の映画に出られていたときから、勝新さんが亡くなって10年経った今まで、そんなみずみずしい気持ちのまま、玉緒さんは勝新さんのことを思われているんでしょうね。もちろん、その道のりは平坦ではなかったでしょうけれど、それでも、そんな人に巡り合えた玉緒さんがうらやましい！そして、勝新さんも玉緒さんに支えられていたからこそ、安心して破天荒でいられたんだと思います。だから、「勝新太郎は、中村玉緒なしでは存在し得なかった」という言葉が出てきたんでしょうね。 |
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| (大下容子アナ) |
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