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難しく思いがちなニュースを噛み砕いて説明してくれて、ありがたかったです。ーー劇団ひとりさん
――初登場でしたが、いかがでしたか?
「今さら聞けないニュース」は、僕にぴったりでした。知ったかぶりしてるけど、知らないことがいっぱいあるので、面白かったですね。ただ、もうちょっと、聞きたかったですね。「夕張の財政破綻」とか「えん罪」なんかは興味深かったので、もっと、教えてもらいたかったです。

――普段から、ニュースはよくご覧になるそうですが。
見るんですけど、根本を知らないから。ニュースって、基本を知っている前提で流れるじゃないですか。だから、わからないことも多くて。英語は、多少単語を知っているから聞き取れるけど、それが中国語になったら何もわからなくなるじゃないですか。単語とか用語レベルで知らないっていうのがあるから、こうやって、噛み砕いてくれると、本当にありがたいですね。

――わからなくても、ニュースを見ようという意欲はあるんですよね。
そう。こういう商売だから、なるべく見て、多くのことを知ろうとは思っているんですけど、難しいですね。政治でも経済でも、大人になったら勝手に詳しくなるのかなと思っていたんですけど、そんな風にもならないみたいなので、どこかで本腰を入れて取り組まないといけないなって。このまま行ったら、50歳、60歳になっても、何も知らないままになりそうで。

――香取さんとは、ほかの番組でご一緒されているかと思いますが、スマステでの香取さんの印象はいかがでしたか?
あんまり時間がなかったので、そんなにお話もできませんでしたけど、ほかの番組とは全然違った雰囲気でしたね。凄く凛としているというか、颯爽とされていましたね。

――生放送はいかがでしたか?
生でこういう番組に出るってことはあまりないことですので、そういう意味でも勉強になりましたね。ニュースも勉強になりましたし、生の情報番組だと言いたいことの10%も言えないんだなって。コメントのなかに、一番言いたい核の部分を織り込んでいかないと、あっという間に時間がなくなっちゃうんだなって思いました。

――「月イチゴロー」のコーナーもありました。紹介作、5本すべてをご覧になっていたとは。
この局で、「やぐちひとり」という番組をやらせていただいていて、そのなかで映画のコーナーがあるので、たまたまと言えば、そうなんですけど。まあ、映画は好きですね。

――1位は「それでもボクはやってない」でした。ゴローさんは3位でしたし、ほかの順位もずい分違いましたね。
全然、合わなかったですね。今後、稲垣さんと話をすることがあれば、なるべく映画の話は避けたいなって。意見がぶつかっちゃうじゃないかと心配になりました(笑)。

――次回、ご出演のチャンスがあれば、どんなテーマのときにご出演されたいですか?
ニュースもそうですけど、凄く英語を勉強したい気持ちがあって。僕は子供の頃、海外に住んでいたんですけど、今は、言葉も忘れてしまっていて。でも、人から「勉強すれば思い出すよ」と言われているので、ここ5年くらい勉強したいなと思っているんです。ですから、そんなきっかけになるような回ですとうれしいですね。

(劇団ひとりさん)
――初めてのSmaSTATION!!はいかがでしたか?
生放送は結構やらせてもらっていたんですけど、今回は「香取慎吾さんと一緒なのね」っていろんな人から羨ましがられました(笑)。香取さんもひとりさんもカッコよかったし、楽しかったです。

――実際にお話されてみて、香取さんの印象は?
わからないことを「わからない」って正直に言うのは難しいと思うんです。なかなか恥ずかしくて言えなかったりするでしょ。とりわけ、大人になってくるとね。でも、香取さんは凄く素直で、「これはどうなんですか?」「この場合はどうなるんですか?」って聞いてくださるわけでしょ。それって、素晴らしいなと思います。そうなるとこっちも、一生懸命説明しなきゃ、って力が入るし。素晴らしい聞き手だったと思います(笑)。

――今回取り上げたニュース・ワードの中で、池上さんご自身が特に注目しているものと言うと?
財政破綻の話ですね。つまり、夕張は極端なことになっていますから「あそこは可哀相だよね」って言ってますけど、多かれ少なかれ、実は全国の市町村が同じような状況になっていて…。「国がお金を出してくれるから自分たちで負担するのはごくわずかだしいいや」っていうのは、実はおかしな話ですよね。みんながそんなことをするから、積もり積もった借金の山に愕然となる、ということになるんですね。いまは国と地方との関係を見直そう、という話になっていて、これまでは税金はみんな国が集めて、それを地方に配分する、という形でした。国が地方をコントロールしてきたわけです。それを、最初から地方自治体が税金を集めて、自分たちの責任でそれを使いなさい、と。で、失敗したら自分たちの責任だよ、という風に明確にすると、こういうことも起こりにくくなると思うんです。国が尻拭いしてくれるから、っていうと、責任感がなくなってくるんですね。こういうのを「モラル・ハザード」と言うわけですが…。やったことは自分で責任をとる、という仕組みにしていくと、こんなことは減ってくるんじゃないかと思いますけどね。

――とはいえ、選挙になると投票率の低さが話題になります。それは、国民の多くが責任を放棄していることを意味するわけですが…。
そうなんですよね。投票にいかない、ということは、「どうやってもいいですよ」「お任せしましたよ」ということなんですね。だけど、お任せした以上、責任はとらなければいけないんですよね。よくありますよね。誰かに仕事を任せて、「よし、お前に任せたからな!」って。それは、「ダメだったら俺が責任を取るよ!」っていうことなんです。「お前に任せたのに何だよ!」って言っちゃいけないんです。選挙に行かない、ということは、「任せたよ」っていうことなんですから、自分も責任を取らないといけない、ということなんですよね。

――最近の不二家問題などを見ると、「不正は許さない」という風潮になってきたのかな、という気もします。
不正に対しては、凄く厳しくなってきていると思います。かつての雪印を例にとるまでもなく、どんな老舗でも、不正をすれば潰れてしまう時代になっていますよね。そういう意味でいうと、地方自治体の問題も、「こんな風になったのは誰の責任なのか」ということをみんながキチンと追及できるようになれば…。それは大変いいことだし、これからの世の中を良くしていくためにもとっても大事なことだと思います。

(池上彰さん)

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