2006年も残すところ1ヵ月あまりとなった11月。月イチゴローは、今月もバラエティに富んだラインナップでお届けします。「毎月言っているようだけど、今月も選ぶのに苦労した」とイナガキさんがおっしゃる今月の5本。1位は、イナガキさんらしい1本になりました。ぜひ、カップルで見に行ってください！ 「後味が悪かった。あったことを並べているだけ。批判されないようにぼかしているのもずるい」 【作品DATA】 2005年(アメリカ映画) 監督：アレックス・ギブニー 出演：ピーター・コヨーテ(ナレーション)、 ケン・レイ(元エンロンCEO)ほか ●ライブエックスほかにてロードショー 「胸が詰まる思いがした。アメリカ人監督の目線で描かれるというのは、タイミングとしてもいい方向だと思う」 【作品DATA】 2006年(アメリカ映画) 監督：クリス・シェリダンほか 出演：横田滋、横田早紀江、増元照明ほか ●渋谷シネマGAGA!ほかにてロードショー 「主人公のふたり…キラとLの心理戦が真骨頂。よくできている。でも、エキストラの演技は…。ハリウッドに出せる価値ある原作だと思う」 【作品DATA】 2006年(日本映画) 原作：大場つぐみ 監督：金子修介 出演：藤原竜也、松山ケンイチ、戸田恵梨香、 片瀬那奈ほか ●丸の内プラゼールほかにてロードショー 「素晴らしかった。深いドラマ。ドキュメンタリーを見ているように、時間の流れがちゃんと感じられた。俳優も演出も素晴らしい」 【作品DATA】 2006年(イギリス、アイルランド、ドイツ、 イタリア、スペイン合作映画) 監督：ケン・ローチ 出演：キリアン・マーフィ、ポードリック・ ディレーニー、リーアム・カニンガムほか ●シネカノン有楽町ほかにてロードショー 「そんなに期待していなかったけど、思ったより面白かった。衣装も小物も音楽も素晴らしかった。アン・ハサウェイに会いたい！」 【作品DATA】 2006年(アメリカ) 監督：デヴィッド・フランケル 出演：メリル・ストリープ、アン・ハサ ウェイ、エミリー・ブラントほか ●TOHOシネマズ六本木ヒルズほかにてロードショー ――今月もまた、バラエティーに富んだラインナップでしたね。 ですね。スマステのコーナーとして紹介するには、ちょっと重かったかなという感じもあったけど、どれも悪くなかった。映画って、ゴハンを食べるのと一緒で選択していくものだし、そのなかで、どうしても、ランクっていうのが出ちゃうもの。今回もランクは付いたけど、悪いものはなかったと思います。 ――そんなラインナップのなかでも光ったのが、「プラダを着た悪魔」だったとおっしゃっていました。 やっぱり、映画を見る人は、きれいで楽しいものを見たいじゃない。だから、「プラダ〜」は、映画のあり方として正しいと思ったんですよ。それと、その時代を映すってことも映画にとって大事なことだと思うから、そういう意味でファッションに寄ることも、その時代の文化として紹介できるし。少し軽いところもあるんだけど、メリル・ストリープ、アン・ハサウェイという名優が演じていますので、映画らしい映画として勝算もあると思いますね。 ――「アン・ハサウェイに恋をした」ともおっしゃっていましたね。 そうですね。かわいかったよね。でも、メリル・ストリープもきれいでしたよ。若いよね、全然、変わらない。 ――「デートムービーにもおすすめ」とのことでしたが、一般の男性も楽しめますか？ そうね。どうかなぁ。まあ、彼女に付き合ってあげるってことが大切だよね。でも、ストーリーもよくできてるし、普通に楽しめると思いますよ。ちなみに、慎吾は食事の後とかに、友達大勢でワイワイと見に行きたいって言ってましたよ。そういう軽いノリで楽しめる作品だと思います。 ――冬の寒い時期には、楽しい気分になれていいかもしれませんね。 冬、楽しいじゃない？　僕なんか、この季節はワクワクしちゃうんです。なんか楽しいこと多いじゃないですか。それに、寒いと空気が澄んでて景色もきれいで気持ちがいいですしね。まあ、そんな気分じゃない人は、「プラダ〜」を見ると、楽しくなれますよ。 ――香取さんへ、何かメッセージがあれば。 「DEATHNOTE」、漫画をちゃんと読むんで、今度貸してください。 ――最後に、稲垣さんの近況などで教えていただけることがあればお願いします。 そうですね。今、撮影中の「金田一耕助シリーズ第4弾」も順調ですし、それが終わると「ブスの瞳に恋してる」のスペシャルの撮影ですね。どちらも、続編なので、役に入りやすいんですが、逆にそこが落とし穴にならないようにしたいなと、今、言ってて思いました(笑)。

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