オーディション番組のみならず、世界ではさまざまな新番組が誕生し、話題を呼んでいます。昨年スタートするや否や高視聴率を記録したのが『Dancing with the stars(スターと踊ろう)』。有名人とプロダンサーがペアを組み、観客の前でダンスコンテストを繰り広げる生放送によるスタジオバラエティーショーです。専門家の審査員と視聴者の電話投票によって審査され、集計の結果、毎週もっとも低い点数を取った1組が排除されていくというシステムです。出演者は、スーパーモデルのレイチェル・ハンターや、元ボクシング世界チャンピオンで、タイソンに試合中、耳をかじられた男としても有名な、イベンダー・ホリフィールドなど、そうそうたるメンバー。出場者は、まずはプロダンサーと徹底的に練習を積みます。その後、ペアがスタジオに登場。このダンスコンテストは、生放送の一発勝負。失敗は許されないのです。
ドイツでも、最高視聴率なんと50%をたたき出したスタジオバラエティー番組が『Weeten dass?(賭ける?)』。ある分野に精通した凄い技を持った挑戦者が、番組が用意した壮大な課題に挑むチャレンジバラエティーです。制限時間内に、成功するかしないかをスタジオゲストが、予想し、その名の通り、賭けを行うのです。そのチャレンジ内容はというと「ホルンを吹いて牛を集めることのできるか?」「ドラムセット10台を小さい車に詰め込めるか?」「目隠ししたまま、モーターの回転数を当てられるか?」など。さらにこの番組、スタジオゲストが凄い。キャメロン・ディアス、マドンナ、マイケルジャクソン、ポール・マッカートニー、エルトン・ジョン、そしてアーノルド・シュワルツェネガーらが出演しているのです。
9・11テロ以降、就職希望者が減ったといわれるアメリカの航空業界。その救世主と言われる情報バラエティー番組が『エアライン』。この番組では、米国の航空会社サウスウェスト航空で実際にあった困った出来事とその解決法を再現VTRで紹介するというもの。空港ゲート係員が、大きすぎてひとつの席には収まりきらない乗客に対して、どのように対処したかや、体が臭すぎて他の客から苦情がきた男性にシャワーを浴びるように依頼する、といった係員の苦闘を紹介するのです。この番組をキッカケに、航空会社へ履歴書を送ってくる就職希望者がなぜか5倍にも膨れ上がったといいます。
一方タイで人気となっている情報バラエティー番組が『SAY HI!(ハイ、と言おう!)』。実はこの番組、テーマは日本。日本の文化や流行、最先端技術をタイの若者たち向けに紹介する番組なのです。
プロデューサー
「タイの若者にとっては、日本は憧れの国です。この番組のおかげで、日本に行きたいという若者がもの凄く増えてるんです」。 |