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SmaSTATION特別企画:LET'S KISS〜人は何故キスをするのか!?
人はなぜキスをするのでしょうか。以前、スマステーションでお伝えした米・シアトルの「キッシングスクール(キス学校)」は、心理学者のシェリー・バード氏が開いたもので、1998年の開校以来、500組を超えるカップルが、「キスの技術」を学んだとか。そのキス学校の校長シェリー氏が、緊急来日!キスが苦手な日本人のために特別キス講座を開校します!
キスの起源とは?
キスの起源は、2500年前に書かれた旧約聖書のアダムとイブに始まるとされています。そこには、何の説明もなくキスが描かれています。つまり、その当時から人々はすでにキスを行っていたのです。キスの起源は、大きくわけて3つの説に分けられます。まずは、「尊信説」。これは、国王や僧侶など、当時の民衆が尊敬に値する人物に尊敬と信頼の意思表示の手段として、キスをはじめたという説です。続いて「哺育説」。母親が我が子を、撫でさすり愛しむ感情が起源だという説です。そして「遺伝説」。有史以前の世界で呪術的信仰や宗教儀礼として人肉を食するカニバリズムという慣習があったといわれ、それが潜在的に人間の遺伝子に受け継がれているとする説です。この遺伝説に近いものとして、人間は感情が激すると本能的に噛み付きたくなる性質があることからキスが生まれた、とする「激情説」や、自分の所有物であるということを表明するために口をつけたり舐めたりする行為が起源だとする「所有説」というものも存在します。その他にも、ユニークな説としては、人間の性欲を満足させるために行われるようになったという「性欲説」や、古代ローマ時代、夫が妻の浮気を確認するために、妻の口の中に舌を入れるという習慣があったため、この浮気調査の習慣がキスの起源ではないか、とする「嫉妬説」などがあります。更には、イヌイットやネイティブ・アメリカンなどに見られるような、病人に口付けすることで病を吸い出そうとする医療行為を起源とした「医療説」も存在するのです。
一方、世界には、公の場でのキスを禁止されている国も少なくありません。イスラム教徒が多い中東では人前のキスは厳格な法律で禁じられています。そのほかにも、儒教思想の根強く残る中国や、アフリカ諸国などでも、人前でのキスをはばかる民族的伝統が残っています。
“日本で最初のキス
では、日本人とキスの関わりはいつ始まったのでしょうか。日本で最初にキスが描かれたのは、平安時代末期。現存する日本最古の説話集「今昔物語」。この中の「参河守大江定基出家セルコトの条」には「口を吸う」という表現で、キスが描かれているのです。戦国時代には、安土桃山時代を築いたあの豊臣秀吉が、側室の恋人、淀君に宛てて送った手紙の中に、「口吸い」という表現で愛を伝えていた記録が残されています。それまで「口を吸う」「口吸い」と表現されてきたキスは、明治に入ると、動物の口や鼻周辺を表す=吻を接触させるという意味から、「接吻」と呼ばれるようになりました。
さらに明治26年、翻訳家・上田敏の手により、「接吻」のルビに「クチヅケ」と記したのがきっかけとなり、以後、「クチヅケ」が広く定着したと言われています。そして、日本映画で最初にキスシーンが登場したのは、第二次世界大戦が終わった翌年の1946年。以前、スマステーションでもお伝えした映画「はたちの青春」でのことでした。当時はまだまだ人前でキスするのは、はばかられた時代。しかし日本の民主化政策を推し進めていたGHQの指導により、自由社会の象徴として、ラブシーンやキスシーンが積極的に映画に取り入れられるようになったのです。ボートの上でキスを交わす当時の人気俳優、幾野道子と大阪志郎。ふたりは、口にガーゼをあてキスシーンにのぞんだそうです。
シェリー校長のキス講座
それから60年、いまでは街中で堂々とキスをするカップルを多く目にするようになりました。が、世界では「自分のキスは10点満点中8点以上」と答えた人が約70%に達するのに対して、日本人はたった29%。日本人はキスに自信が無いのでしょうか。そこでアメリカ・シアトルのキス学校校長シェリー氏が緊急来日。キスに不満を抱える日本人夫婦、キスに自信の無いあなたの為に、正しいキスの方法を伝授してくれました。あなたの普段のキスを思い浮かべながら、ご覧ください!

ポイント1:ムード作り

■あせってキスを求めるのではなく、最低15分は助走が必要。なによりムード作りが大切です。
■「キスさせろ」などと露骨な言葉でキスを求めたりしてはいけません。会話の中に意識的に優しい言葉を織り交ぜましょう。女性は褒められることが大好き。「最近きれいになったね」など、自然な誘い方を心がけてください。
■こうして徐々にムードを高め、お互いの気持ちが揃ったと感じても、まだ慌ててはいけません。この段階で、言葉と共に重要なのは、「アイコンタクト」。お互いをしっかり見つめあい心を通じ合わせるのです。そうすれば、相手の心を開くことが出来、よりリラックスした状態で充実したキスへと向かうことができます。このとき、特に男性は、いきなりギラギラした目で相手をみつめてはいけません。

ポイント2:スキンシップ

■いきなり抱き寄せたり口をつけるのではなく、まずは、指先や足先など体の末端部分のスキンシップをはかります。指先、足先などは神経が集まっているので、そこを接触させることでお互いの気持ちを更に高ぶらせるのです。さらに末端部分の接触は、相手が本当にキスを欲しているのか確認することができる重要なポイント。もし片方にその気がない場合は、あせらずに理解してあげることが大事です。
■末端部分が終わった後も、髪を撫でたり、手のひら全体を触れ合わせたりと、さりげないスキンシップを心がけてください。勿論やさしい会話も忘れないでください
■このとき、男性でメガネをかけている人は、外すタイミングです。もしも、女性がメガネをしている場合は、男性からさりげなく外してあげましょう。あくまでも自然に優しく。メガネをはずすのは、服を脱がすのと同じ行為なのです。メガネ以外にも、時計やアクセサリーなど身につけているものをこの段階でゆっくり自然にはずすことで、彼女の心をオープンマインドへと向かわせることができます。

ポイント3:最後の準備

■言葉に出して、甘く優しい言い方で、相手の名前を呼びましょう。男性女性どちらからでもかまいません。更に、名前の後に「愛してる」というような決まり文句ではなく、自分のその時の気持ちを素直に伝えることがポイント。「僕にとって君は大事な人なんだ」なんて良いですね。「いつもありがとう」といったシンプルなものも効果的です。
■名前を呼ばれたほうは、それに応えるように抱き寄せましょう。
■しかしここでも慌てずに、鼻と鼻、おでことおでこなど、口以外の部分をくっつけるなどし、更なるスキンシップをはかってください。
■このとき、吐息交じりの声をあげたり、感情を押し殺さず、その時の気持ちを自由に声に出して、表現すればなお良いでしょう。

ポイント4:タンゴのイメージ

■顔が近づいている間は目を開けて、互いを見つめあいましょう。目を閉じるタイミングは、相手の顔がぼやけるようになる瞬間。
■そして徐々に、唇の緊張を解き、少し舌で唇をぬらして、半開きくらいの柔軟性を持ちましょう。
■ここで軽く唇を重ねます。最低でも4〜5秒は続けてください。お互いが、ふた呼吸するイメージです。
■ここでどちらからともなく、高ぶる感情をキープしながら少し離れてください。そこで、お互い、いったん深呼吸をして、十分なエネルギーを蓄えます。深呼吸はセクシャルエネルギーを高めるのに効果的です。
■キスの間は、お互いにタンゴを踊るイメージを持ち続けてください。タンゴというのは男性が前に出れば女性が後ろに下がる、女性が前に出れば男性が後ろにさがるもの。このリズム、この阿吽の呼吸がキスにおいては最重要。特に長いキスをする場合は、この押し引きの感覚が大切です。
■これで準備完了です。後は、ギリギリまで高まった気持ちを解き放ち、さあ、レッツ・キッス! キスの最中はおもむくままに、声に出して感情表現をして構いません。

「最後に、もう二度と会えない!これがふたりにとって最後のキスであるようなつもりで、このときしかない素晴らしい時間を楽しみましょう」とシェリー校長。番組をご覧のご夫婦の皆さんも、互いを思いやる、優しく情熱的なキスで、夫婦のスキンシップをはかってみてください!!
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