「5」になって初のスマクリで取り上げるのは、突然、激しい痛みに襲われるという「腸閉塞」。治療が遅れると臓器が腐りはじめ、最悪の場合、死に至ることもあるといいます。一体、どんな病気なのでしょう？ 仕事のしすぎなのか、疲れ気味だ。 食べ物をあまり噛まずに食べる。 このごろ熱っぽい。 ついついバカ食いしてしまう。 空腹でもないのにお腹が鳴る。 近頃、吐き気がする。 唇がよく乾く。 便秘でかれこれ一週間、お通じがない！ もうすぐ赤ちゃんが産まれる。 腹部を手術したことがある。 以上のうち、デンジャラス・ファクターは…6．8． 小腸や大腸の中にある老廃物や排泄物が、詰まって流れなくなる病気。腸が詰まると多くの場合、その部分がネジれ、血液の流れが止まって組織が腐っていくので、激しい痛みを引き起こします。そして処置が遅れると、死の危険すらあるといいます。デンジャラスファクターの「6．近頃、吐き気がする」「8．便秘でかれこれ一週間、お通じがない！」は、「腸閉塞」の危険な前兆。というのも、便秘が続くと、大腸の中に停滞している便からますます水分が奪われ、後から流れてくる便を塞き止めてしまうからです。特に注意したいのは、オナラが出なくなった時！　これは便の通り道が完全に塞がってしまったサイン！　こうなると、腸の中で行き場を失った老廃物が、逆流しようとして激しい吐き気を引き起こします。1週間以上便秘が続いていて、オナラも出ず、吐き気がする…こんな人は大至急、消化器科を受診してください。 このほか、気をつけたいリスクファクターは、「発熱」や「脱水状態」。体内の水分が不足すると、腸の血流が悪くなって消化活動が低下、ひいては老廃物が詰まりやすくなります。また、食べ物をあまり噛まずに食べる、暴飲暴食、あるいは過労なども、腸に負担をかけ、消化吸収力を弱らせてしまうので、発病の遠因といわれています。そして、妊娠中の女性も要注意！　お腹の赤ちゃんが大きくなるにつれて、腸は圧迫され、その分詰まりやすくなってしまうのです。また、なかなか知られていないのが、盲腸など、お腹を手術した経験がある人は、腸閉塞になりやすいという事実。なぜかと言うと、手術でお腹を開くと、その後、傷口を守るように腸がそこに集まって、しまいには、腸同士がくっついてしまうから。くっついた腸は互いに引っ張り合うので、消化物が流れにくくなるのです。そして、最後にワンポイント情報！　よく空腹でもないのにお腹がゴロゴロ鳴るという人がいますが、これは、腸が必要以上にお通じを出そうと頑張っている証拠。つまり、便秘が着々と進行してるサイン。注意が必要です。

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