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勝因を一言でいうと、「ワールドカップに出たい!」という選手たちの信念だと思います。 福田正博さん
――キリンカップ連敗、小野選手の欠場など、不安を抱えながらのバーレーン戦でしたが、見事、勝利しました! 勝因は何だったと思いますか?
 一言でいうと、「ワールドカップに出たい!」「ドイツに行きたい!」という、選手たちの執念でしょうね。システムとか、布陣についてもあれこれ言われていましたが、中田英寿選手も言っていたように「点を取って勝つんだ」という、その強い気持ちがプレーに出ていたと思います。実は、直前のUAEの合宿は、正直、「大丈夫かな」と思うくらいよくなかったんですよ。バーレーンに入っても、ジーコ監督もピリピリムードでしたし。でも、小野選手がケガをした翌日の練習から、これが同じチームか、というくらい雰囲気がガラッと変わったんですよ。どうにかして現状を打破しなきゃいけないと危機感がピークに達して、選手たちが話し合いを持ったんでしょうね。そこであった明らかな気持ちの変化が、そのままバーレーン戦にも流れていったんだと思います。

――活躍が目立った選手に、中田英寿選手、柳沢敦選手をあげていました。
 そうですね。中田選手については、存在感の大きさを改めて感じました。あの暑さと、プレッシャーのなかで、淡々とプレーする姿を見て、やはり、チームを引っ張る選手だなと。「1対1に勝てれば、試合には勝てる」と言っていた通りになりましたよね。試合終了後にも話したんですが、本当にいい表情をしていました。柳沢選手は、ボールをもらうのがとにかくうまく、有効なスペースを上手に作っていましたね。それによって、小笠原、中村、中田英など、周りの選手を生かすことができたんですよ。ワントップという難しいシステムでも、存在感を十分アピールできたんじゃないでしょうか。

――中田選手は、2カ月近く試合に出ていないということで、不安視する声もありましたが、それを、感じさせないプレーでしたね。
 そうなんですよ。僕もそれが不思議だったので、本人に聞いてみたら「コンディションがよかったから」と言うんですよ。でも、どんなにコンディションがよかったとしても、2カ月近くも試合に出ていないとなれば、精神的には相当キツイはずです。それによって、常人ならコンディションを崩してしまうでしょう。その答えに僕が、半ば納得できないでいると、今度は「モチベーションですよ」って(笑)。彼は本当に信念を持った強い人間なんだなって、痛感しました。

――試合会場の雰囲気は、どのような感じだったんでしょうか。
 試合の2時間くらい前から、バーレーンサポーターは大騒ぎでしたけど、1点取られたら、すっかりおとなしくなってしまって、ただ、観戦しているって感じでした。これは、手も足も出ないと、思ったんじゃないでしょうか。暑さは、湿度が低いので、気温のわりにはそれほど感じませんでしたが、ここ数日のなかでは、試合当日が一番暑かったです。そんななかで戦って、勝利をもぎ取った選手たちを、日本 人として、サッカー人として誇りに思います。

――この分なら、5日後に迫った北朝鮮戦も、いい感じでいけそうですね。とはいえ、出場停止の選手が多いのが、気になりますが。
 メンバーの層が厚いですから、大きな不安はないと思います。高温多湿でスコールも多いバンコクの気候も気にはなりますが、今、選手たちはいい波に乗っていますからね。オンエアでは、9割大丈夫と言いましたが、10 割大丈夫でしょう。期待しています!
(福田正博さん・談)
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