オンエアでも言いましたが、古舘さんとは初対面だったんです。大先輩にお会いするということで、めちゃくちゃ緊張していたんですよ。でも、とても朗らかで優しい方だったので安心して楽しくやらせていただけました。今日の本番は、「さすが、古舘さん！」と思うことの連続でしたね。細やかな気配りができる方というか、話しながら、いろんなことを考えて、見ていらっしゃるんですよね。だから、話がどんどん展開していく。そして、はっきりおっしゃるところは「気になったVTRはない」とか、ズバリとおっしゃる。聞いているほうも、飽きることがないんですよね。「しゃべることって、無限大なんだ。なんて楽しいことなんだ」とつくづく思いました。私もアナウンサーという立場ですけど、姿勢が全然違うなって思ってしまいました。それと、印象的だったのは、視聴者の方からの質問に答えて、「ハキハキしゃべりたいなら、そうなりたいと思い続けるしかない」とおっしゃっていたこと。こうなりたいと自分が思い続けて行動していれば、ある日、パッと弾けることがあるんだと。古舘さんご自身が、目標を高く据えて努力されていらっしゃるんでしょうけど、本当に思い続けるって大切なことですよね。それに加え、今日は、世界で活躍されているキャスターの紹介もありました。日本では、女性アナウンサーは30歳で定年なんて言われていますけど、世界ではそのくらいの年齢からも現場に取材に出たりもする。日本も、もっとそういう風になってほしいと思いましたし、私自身ももっと、もっと、意識を変えていかなきゃいかないと思いました。そういう意味で、私にとって今日の放送は革命的なものでした。 (大下容子アナ)

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