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いきなり、クリスマスパーティに迷い込んだ人みたいに「楽しいんだけど、乗り切れない」ような感じもありました。
――同じ局の同じ生放送番組でも、ずい分、雰囲気が違うとおっしゃっていました。初出演のご感想は?
 一番感じたのは、クビが疲れたってことです(笑)。モニターが天井から吊られていたんですが、初めてだったので、面白いなと思いずっと見ていたら、頚椎が妙に疲れました。あとは、「報道ステーション」は、すごく静かなスタジオから放送していますので、オンエアでも言いましたが、ああいう華やいだ、ワールドワイドなスタジオが、とても楽しくもあり、おろおろする感じもあり…。いきなり、クリスマスパーティに迷い込んだ人みたいに「楽しいんだけど、乗り切れない」ような感じもありました。

――「しゃべり足りない」ともおっしゃっていましたが。
 それも、大いに感じましたが、視聴者のみなさんは、あのくらいでちょうどよかったのではないかと。自分が気持ちいいしゃべりに入りますと、長いんですよ、とにかく(笑)。しゃべり切ってしまうと、二度とゲストに呼んでもらえなくなるかもしれませんし、あのくらいでよかったんじゃないでしょうか。また、機会があれば、ぜひ、呼んでいただきたいですね…と思わせるというのは、いい番組ってことですね。

――どのあたりが、魅力だと思われますか?
 やっぱり、慎吾ちゃんの人柄でしょうね。それにつきるような気がしますね。もちろん、特集や演出上の面白さもあると思いますけど、慎吾ちゃんはすごいですよ。以前から、器用な人だとは思っていたんです。歌、バラエティ、お芝居、司会業、CMって、八面六臂の活躍ぶりで、すごいじゃないですか。でも、今日分かったのが、器用っていうことはちょっと置いておいて、何事にも面白がって、没入していく人なんだなってこと。それが、見ていて気持ちいいんですよね。どんな状況や役であっても、本当に没入して楽しめる。オンエアでも言いましたけど、そういうところが、すごく“少年っぽい”なって。

――古舘さんは、「報道ステーション」に没入されておられます。2年目の抱負をお話しいただけますか。
 2年目のこれからが、勝負だと思います。1年過ぎたからと言って安心していたら、そこでストップしてしまいますから。それとね、今日のキャスター特集を見ていて、悔しいなと思ったのが、世界で活躍するキャスターの多くが記者から転じているってことなんですよ。それは、当然のことだと思うんですが、全然、出が違う自分が悔しかった。分かっていたことですけど、あれを見て、「もっと、勉強しよう、努力しよう」と、さらに、ファイトが沸きました。

――キャスターの仕事は、「マンネリ化する余裕もないほど新鮮」とおっしゃっていたのが、印象的でした。
 政治経済でも、ちょっと、分かり始めると、マンネリに陥る危険はあるんですよね。そうなったときに怖いのが、知った風な自分になってしまい、視聴者の目線とズレてしまうこと。失言とかも、そういう状況だと生まれやすいんじゃないかと思うんです。僕が、目指しているのは、田原総一朗さんの言葉なんですけど、「塀の上を、おろおろしながら歩く。そして、落ちるときは、内側ではなく外側に落ちる」ようなキャスターです。安定を求めて、自分の内側に落ち着くんじゃなく、スリリングなほうを選んで、落ちるなら、大きく外側に落ちる。落ちたら、よじ登ってまた、塀の上を歩くという。常に、そんな覚悟を心に持っていたいと思っています。
(古舘伊知郎さん・談)
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