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――本日の喜劇特集は、いかがでしたか? 途中、涙ぐまれていらっしゃいましたが。
エノケンさんは、名前は存じ上げていたんですが、実は、その功績をよく知らなかったので、本当に勉強になりましたね。ああいうルーツやエピソード、もっと、もっと知りたいですね。特に、エノケンさんが、(劇作家の)菊谷さんの出征を見送るために、舞台を中断して品川駅に向かうというあのお話。お客さんに事情を説明して、頭を下げて、お客さんもまた「行ってこいよ」と声をかけるっていう。そのこと自体は美しいお話ですけど、すごく悲しいエピソードですよね。戦争ということがね…戦争でいいことなんて、ひとつもないんですよね。戦争で失われた才能が、今に生かされていたらどれだけよかっただろうかと、考えてしまいました。

――戸田さんにとって、喜劇やコメディとは?
私は常に、コメディエンヌ、喜劇女優でありたいと思っています。喜劇といっても、どちらかというと、松竹新喜劇派というのかな、昔でいうところの人情ものに惹かれます。笑いの中にキュンと切ないものがあったり、涙を乗り越えての笑いだったり、ペーソスがあるものが好きなんですよ。見るのは何でも好きですけど、役者としては、そういうテーマの作品の中で生かされたらいいなと思っています。

――三谷幸喜さん作・演出のひとり芝居「なにわバタフライ」(12月22日〜1月26日 パルコ劇場 問合せ:03-3477-5858)も、そんなテイストの作品に? 台本が、まだ上がっていないそうですが…。
三谷さんご自身、そういう方ですし、だから、私も大好きですし、尊敬もしています。作品も、間違いなく面白いですよ。そこに間違いがないから、待つんです、みんな(笑)。大変なのは私だけじゃなくて、スタッフも書いていらっしゃる三谷さんご自身も、大変な思いで作ってくださっている。現代の喜劇の天才ともいうべき三谷さんが、私ひとりのための本を書いてくださると思うと、本当に頭が下がるという感じです。

――お芝居は、浪花の喜劇女優「ミヤコ蝶々」がモチーフになるとか。ひとり芝居に対する期待や不安などはありますか?
三谷さんも私も、楽しみにしている試みなのですが、“チャレンジする”という気持ちが大きくて。とにかく、すべてが未知のことなので。この年になって、初めてのことをやるかっていう感じです。何も想像がつかない! 予習しようにも、しようがない! 経験を生かそうにも経験がない(笑)! 本当の意味でのチャレンジです。ただ、その中で何かを見つけたいし、何かを習得したいし、楽しさを見つけたいし、苦しかったとしたら、それを乗り越えてみたい。そんな風に思っています。

――香取さんとは、久しぶりにお会いになったそうですが、今日の印象はいかがでしたか?
「新選組!」で会っていた慎吾くんは、スタジオの前室でリラックスしているといっても、やはり、緊張感はあって。今日は久しぶりに会って「どう?」って聞いたら、「変な言い方ですけど、リストラされた人みたいにフワフワした感じなんですよ」って。慎吾くんとは、「HR」「NIN×NIN 忍者ハットリくんザ・ムービー」「新選組!」と、実は足掛け2年くらいご一緒しているんですよ。ですから、割と近いところで、彼の大変さを感じていました。異常に高いハードルを与えられたにも関わらず、確実に、あるときは、悠々と超えていく感じもしましたね。「動じない人なんだ」なって、思っていました。

――そんな香取さんもに、ひとり芝居は見ていただきたいですね。
あははは。そうですね。まあ、できるなら、舞台に慣れてきた後半の方に来て欲しいですね(笑)。

(戸田恵子さん・談)
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