トップ
トクベツキカク
セカイノニュース
スマムービー
スマメール
スマデータ
シンゴ5
オオシタアナ
ヘンシュウコウキ
スマギャラリー
バックナンバー

スマデータ投票
モバイルサイト
メールマガジン
ケイジバン
番組へのご意見
最新号のTOP

アジアのスターが結集したウォン・カーワイ監督の最新作『2046』に、日本人としてただひとり参加した木村拓哉。1999年に撮影が開始されるも、翌年、突如撮影が中止されるなど、紆余曲折を経て遂に完成した『2046』。この作品で国際舞台に躍り出た木村自身が、これまで語ることのなかった映画『2046』を、アジアを、そして日本を語ってくれました!

1997年、『ブエノスアイレス』でカンヌ国際映画祭最優秀監督賞を受賞したウォン・カーワイ監督は、いまから5年前の1999年、新作『2046』の制作を発表。アジアを代表するトップスターたちが集結するこの作品に、木村拓哉の出演を熱望しました。当時の木村は、日本人として初めて「リーバイス」のCMに起用され、翌年放送のTBSドラマ『ビューティフルライフ』の準備に入っていたころ。『2046』は、そんな1999年に撮影が開始されましたが、その翌年に突如、撮影は中止されます。ウォン監督が、『花様年華(かようねんか)』の撮影に入ったからです。これはいわば『2046』へとつながるエピソード1とも言うべき作品でした。
一方、木村は『ビューティフルライフ』でテレビドラマの歴史を塗り替える記録的な高視聴率を獲得。その後も『HERO』『グッドラック』など、日本を舞台に大きな足跡を残してきました。それから3年の時を経た2003年、『2046』の撮影が再開され、ことし5月に行われたカンヌ国際映画祭では、一部未完成のままで公式上映されましたが、会場は熱狂的なスタンディングオベーションに包まれたのです。そして、10月23日、遂にここ日本で『2046』が公開されました。台本が存在せず、スケジュールさえも分からない、というウォン監督独特の撮影方法に戸惑いながらも、物作りに対する情熱を決して失わなかった木村が語る『2046』の真実とは…。
――最近、アジア映画の海外進出が続いていますが、この現象をどう思いますか?
観る人たちにとっては、選択肢が広がるわけですから、いいことだと思いますよ。トニー(・レオン)も言ってましたけど、アジアの文化が西洋に伝わるいい手段でもあると思いますしね。最近、映画という表現の形が、どんどん市民権を得ているようなヘンな風習があるじゃないですか。例えば、「マッハ」なら、「タイの映画ができました」というように制作国で話題になったり。洋服に似た感じじがあると思う。例えば、服のタグに「made in ITALY」って書いてあると、知らないブランドでも、それだけでお金が払えてしまったり、気兼ねなく袖を通せたりするじゃないですか。でも、それがアジアのブランドだと、「ああ…」って思う部分、正直あると思うんです。でも、逆に映画として出ると、いろんな表現の仕方もあるから、違った受け止め方ができる。どんどんやったらいいんじゃないですか。作りたい人が、作りたいものを作ったらいいと思いますね。

――それでは、話を「2046」方面に…。
行くんですか?「ホテルビーナス」のことはいいんですか?

――ウォン・カーウァイ監督は好きですか?
好きか、嫌いか…どうでしょう? 好きとは一言で言えない部分も、正直あります。が、嫌いというには、まだ自分の経験が浅いので…。今回の作品に参加させてもらっただけなので、好き嫌いを表現するのは難しいですね。嫌いっていうには、早すぎるし、好きっていうのにも早すぎますね。

――「2046」に参加して、ビックリしたことをベスト3で挙げていただくと?
ベスト3!? そうですね…ビックリしたこと第3位は、ご存知の方も多いと思いますし、慎吾も香港で撮影したことがあるから、承知していると思うけど、スクリプトというか、(台)本が存在しないんですよ。通常、僕らが日本で物作りをさせてもらうときにベースになるものがないんです。スタッフもキャストも、匂いだったり、色だったり、温度だったりを確認できない。そこのビックリは正直ありましたね。

――現場で口頭で説明されるんですか?
そうですね。口頭で、です。

――ベスト2は?
長い期間がかかった。これは、結果ですけど、結果として5年という数字になっただけですけど、その結果にビックリしました。その間、空白の時間も実際にあったんですよ。その間に(カーウァイ監督作品)「花様年華」が制作されたり。もう「えっー!!」と思ったんですけど。そういう事実にもビックリしましたね。

――それでは、ベスト1は?
ベスト1は、この作品に参加させてもらったことじゃないですか。このタイミングで、今回の機会でというのが、第1位ですね。最初、マネージャーに言われたときは、新手のドッキリなんだなと思いましたよ。それが現実となり、真実として自分にぶち当たってきたので、1位にしていいんじゃないですかね。

――なるほど。
あと、一言、言わせてももらっていいですか? 全然、遅ればせながら、慎吾に対してなんですが。本当にお疲れさまという言葉を。「新選組!」で1年間、頭を張ってやったことに対して、僕は本当に尊敬しています。これからの時間の過ごし方は、スケジュールの都合とかもあるだろうけど、思いきり放出した分、しっかり充電をしてもらいたいなと。そして、素敵な慎吾でいてほしい。GoodLuck!

NEXT
Copyright(C)2004
tv-asahi
All Rights Reserved.