Sma STATION-3

Sma STATION-3最後となる“月イチゴロー”。
今回も、香取編集長セレクトの超話題作5本が勢揃いしました！ワイン片手に、語る口調もどこか熱を帯びていたイナガキさん、最近、ますますコメントが冴えているようですが、果たして一番のお気に入りは？

一見、何も起こらないし、ストーリーに少し分かりずらいところもあるんですけど、見終わった後に余韻が残ってね。グッと心に染みました。父と息子の間って、照れくさくて、距離感があったりするんですよ。うちとも近い感じがしましたね。父親とは何なのか、改めて考えさせてくれる、僕にとっては非常にいい作品でした。

【作品DATA】
2003年（ロシア映画）
監督：アンドレイ・ズビャギンツェフ
出演：ウラジーミル・ガーリン、イヴァン・ドブロヌラヴォフ、
コンスタンチン・ラヴロネンコほか
●新宿武蔵野館ほかにて、順次ロードショー

SMAPもCMなどで仕事をさせてもらっている監督のコンビの初映画ですけど、慎吾は好きですね、間違いなく。5つのストーリーが絡み合っていくというのが、映画という枠を超えていて、新しい形だなって。発想力が凄いですね。でも、万人受けというのではないかな。きっと、好き嫌いが分かれる作品でしょうね。

【作品DATA】
2004年（日本映画）
企画・原案・脚本：多田琢
監督：関口現
出演：浅野忠信、小泉今日子、阿部寛、岸部一徳、麻生祐未ほか
●9月25日より東宝洋画系にて、ロードショー

これは、今回の中でも一番期待する作品ですよね。期待でハードルが高くなっちゃうから、やっぱり厳しい。オチ勝負の映画でもあると思うんだけど、そこに裏切られた感じがありましたね。でも、男と女のラブストーリー、父と娘の愛情物語とかって見ると、サラッと見られるかも。意味ありげなカメラワークは、良かった。

【作品DATA】
2004年（アメリカ映画）
監督・脚本・製作：M.ナイト・シャマラン
出演：ホアキン・フェニックス、エイドリアン・ブロディ、
シガニー・ウィーバー、ウィリアム・ハートほか
●日劇3ほかにて、ロードショー

惜しかったですね。ルールがあまりにも多すぎた。遺伝子に関する法律が多くて、シーンごとにそれを思い出さなきゃいけないんだよね。推理小説とか読んでいると、登場人物が分からなくなって、最初に戻ったりするじゃない？　あんな感じなの。その割にはストーリーがシンプルだしね。でも、音楽は凄くよかったですね。

【作品DATA】
2003年（イギリス映画）
監督：マイケル・ウィンターボトム
出演：サマンサ・モートン、ティム・ロビンス、ジャンヌ・バリバールほか
●シネセゾン渋谷ほかにて、ロードショー

市川監督といえば、「ビルマの竪琴」「犬神家の一族」なんかを撮った、尊敬する大好きな監督なんですが、これは、意外でした。寂しい作品だと思ってみると泣けるところはあるし、パペットと人間とのコラボレーションにも心温まる感じはありました。大下さん、これ1位なんですよね？　最近、合わないみたいですね、僕たち（笑）。

【作品DATA】
1967年（日本／イタリア映画）
監督：市川崑
脚本：市川崑、永六輔
声の出演：中村メイコ、冬城五郎、根上忠ほか
●ユーロスペースほかにて、ロードショー