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1920年代、ブロードウェイのスターとなった日本人女性がいたことを御存知でしょうか？
今回はそんな彼女に焦点を当てつつ、ブロードウェイの歴史を紹介します。 |
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ミュージカルはアメリカの数少ない独自文化のひとつ。16世紀に誕生したコミックオペラ（イタリア貴族の間で流行したオペラに喜劇的な場面を挿入したもの）が、19世紀になると“オペラッタ”という名前でアメリカに渡り、現在のミュージカルへと進化したのです。そのミュージカルの本場ブロードウェイは、アメリカで最も愛される存在。'01年9月11日の同時多発テロでは、ブロードウェイも他の娯楽同様、完全にストップしてしまいましたが、テロから2日後に公演を再開。人々の傷を癒し、勇気付けました。メジャーリーグが1週間後、映画館や金融市場が6日後であることを考えると、これは異例の早さです。
ブロードウエーの歴史を語るうえで外せないのは、「シカゴ」でもおなじみ天才振付師ボブ・フォッシー。9作品でトニー賞を獲得した、アメリカ・ショービジネス界の伝説的存在です。また、ハリウッドスターにもブロードウエー出身者が多く、その顔ぶれはオードリー・ヘップバーン、ブルース・ウィリス、ケビン・スペーシー、キャサリン・ゼタ＝ジョーンズなど豪華！ ちなみに、最近注目されているのは女性演出家スーザン・ストローマン（映画化の話も進んでいる話題作「プロデューサーズ」も手掛けている）。'01年には6つのショーを同時に手がけるなど、大活躍中です。 |
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 先日スマステでも紹介したアカデミー女優のナンシー梅木よりも、30年前の1920年代、ブロードウェイで脚光を浴びた日本人女優が川畑アリス文子（1916〜）。9歳でロサンゼルスへ移住し、バレエに夢中になった彼女は、外国人が名前を言いやすいように「アリス」というミドルネームを付けました。日本人排斥運動の高まる中、バレエの先生に才能を見出された文子は、初心者ながらも舞台へ。扇を使ってのファンダンスで、バカにしていた観客を魅了し、「ベイビースター」というあだ名まで付けられました。11歳で、文子はオーフューム劇場（当時ロスでナンバーワン）でデビュー。つま先を頭の上までまっすぐに伸ばす「ハイキック」で観客を圧倒し、新聞にも彼女を称える記事が載りました。これを機に、文子は排日運動が激化するロスを離れ、ブロードウェイ全盛期のニューヨークへ。RKO（当時の巨大エンターテインメント会社）の事務所オーディションを受け、一発合格。3年間の長期契約、破格の月給1200ドル（現在では600万円の価値）での契約を果たします。1929年9月、わずか13歳でNYオフューム劇場でブロードウェイ・デビュー。たちまち大絶賛され、多くの劇場から出演依頼が殺到。遂には当時のエンターテイナー憧れの劇場であるパレス劇場の舞台も踏んだのです。
1932年には日本へ一時帰国し、熱烈な歓迎を受けますが、アメリカ帰りだったため当時の警視庁特別高等部（特高）にスパイ容疑をかけられてしまいます。が、特高に邪魔されながらも、演技を続けた彼女に観客は感動。2週間の公演で、3200円（1000円で家が建つ時代）というギャラを得るほどの大盛況ぶりでした。そんな大金と名声を得てもおごることなく、彼女はレッスンを怠りませんでした。
アメリカで成功しただけでなく、日本へ初めて本場のダンスや歌、照明、演出、契約方法などを持ち込んだ文子。が、23歳で理由を明かさず突如引退。現在87歳ですが、ロスで元気に暮らしているそうです。 |
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実際にブロードウェイに行ってミュージカルを見たい！そんな時、どうすればチケットを手に入れられるのでしょうか。もし、数ヶ月も前から日程が決まっている場合、一番確実なのは日本で購入していく方法。もちろん、手数料は取られてしまいますが、いくつかの代理店がチケットを扱っています。
英語に自信があれば、インターネットで購入することも可能。そして、ニューヨークについてから、買う方法も。ボックスオフィスに足を運べば、正規料金となってしまいますが、好きな席を選ぶことができるなどメリットはたくさん。コンシェルジェのいるホテルに宿泊するなら、頼んでしまう、という手もあります。
でも、実はニューヨーカーはもっと賢い方法でチケットを買っています。
それが、、「tkts」。ハーフプライスチケットセンターと呼ばれるこの場所ではなんと現在上映中のミュージカルや演劇のチケットをその名のとおり半額で販売しているのです。タイムズ・スクエア近くにある「tkts」が有名で、いつも長蛇の列ができています。
ただし、ここでチケットを買う場合、注意しなくてはいけないのが、、当日券しか扱っていないということ。前もって、週末のチケットを買う、なんてことはできません。週末は2時間待ち、何てこともザラ。・・でも1万円以上はするチケットが半額。しかもなんだかニューヨーカー気分も味わえる、、。
ニューヨークを訪れる際には是非利用してみてください！ちなみにクレジットカードもつかえないのでご注意を！ |
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| ブロードウェイの話題作と劇場マップを紹介！ 旅行の際には携帯して参考にしてみて下さい。 |
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| 田舎娘がミュージカルスターになるまでを描く。50人を超えるキャストが出演。大勢のダンサーによるタップダンスが最大の見せ場。トニー賞2部門で受賞。 |
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| 1920年代のシカゴを舞台に、人間社会の裏や暗部を小気味よく描く。トニー賞を9回受賞したミュージカル界の伝説的存在ボブ・フォッシーが書き下ろした作品。1997年トニー賞6部門で受賞。2003年には映画化され、アカデミー賞作品賞ほかを受賞した話題作。 |
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| ライオンの子シンバが困難を乗り越えて、王になるまでを描く、ディズニーの代表作。様々な動物たちを表現した衣装は必見。劇場稼働率は常に100％をキープ。1998年のトニー賞でベストミュージカル賞受賞。日本でも劇団四季が上演し大ヒット。 |
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| 美しい田舎娘と野獣に変えられた王子のラブストーリー。ディズニーの名作アニメをミュージカル化した。1994年トニー賞9部門ノミネート。日本でも劇団四季によりロングラン上演されている。 |
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| ディズニーの最新作。舞台装置の総制作費だけで18億円をかけた大作。ベルディーのオペラ作品に基づいた三角関係のラブストーリーで、エジプトが舞台。曲はエルトン・ジョンとティム・ライスが担当。2000年トニー賞4部門受賞。 |
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| 結婚式を目前に控えた娘と母親を描く。ABBAのヒット曲の数々が挿入される。主婦層に絶大な人気があり、チケット入手は困難。2002年トニー賞5部門でノミネート。 |
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| オペラ座の地下室で生活する怪人の悲恋を描く。落ちるシャンデリアなど、ミュージカルの域を超えた舞台装置は見もの。キャッツの最長公演記録を抜くのでは…と言われるほどの人気。1988年トニー賞7部門受賞。 |
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| いま注目の演出家スーザン・ストローマンが手掛ける人気作品。劇場稼働率は100％。年末年始の1週間だけで160万ドル（＝170億円）の興行成績を挙げた。2001年トニー賞12部門を制覇。現在、映画化の話が進んでいる。 |
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| 5人の若者の恋模様を描く。セリフは一切なく、ダンスと歌のみで物語を展開。全編通して、ビリー・ジョエルのヒット曲で構成されている。 |
