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北野作品が高い評価を受けた3つの国際映画祭。各映画祭の概要と、北野作品の健闘ぶりとは――。
世界三大映画祭のひとつで、毎年5月に10日〜2週間、南フランスのカンヌで開催されます。メイン会場はバレ・デュ・フェスティバル・エ・コングレ。コンペ部門の大賞は「パルム・ドール」と呼ばれています。北野作品は'93年の第46回大会に、『ソナチネ』が「ある視点」部門に正式出品。フランス映画ファンの圧倒的支持を得ました。さらに'96年の第49回大会では『キッズ・リターン』が監督週間に選ばれて上映。また'98年の第51回大会には、『菊次郎の夏』が正式出品されています。北野監督にとってはとても縁のある映画祭のひとつで、役者として参加した『戦場のメリークリスマス』(大島渚監督)も出品されました。日本では毎年、アカデミー賞と並ぶ注目度を集めています。
こちらも世界三大映画祭のひとつ。国際映画祭では最古のものと言われています。毎年8月下旬から9月初旬にイタリア・ヴェネチアのリド島で1〜2週間開催され、最優秀作品賞は金獅子賞と呼ばれます。'97年の第54回では、日本映画では39年ぶりとなる金獅子賞を『HANA-BI』が受賞(黒澤明監督『羅生門』、稲垣浩監督『無法松の一生』に続く3作目の受賞作品)。'00年の第57回では『BROTHER』が特別招待作品として、ワールド・プレミアで上映されました。そして記憶に新しいのが'03年の第60回。観客から鳴り止まないほどの拍手を浴びた『座頭市』で、北野監督が監督賞を受賞しました。ちなみに、ヴェネチア国際映画祭では三船敏郎さんが男優賞を受賞したことがあります。
「世界のキタノ」誕生のきっかけとなったのが、ロンドン映画祭。毎年10月あるいは11月にロンドン市内で開催される映画祭で、メイン会場はピカデリー・サーカスとウォータールー。2週間の間に、何百本もの映画が上映されます。ただし、コンペ部門がないため、日本での知名度はそれほどではないでしょう。'94年の第34回祭では『ソナチネ』が招待作品として上映され、ビートたけし初監督作品『み〜んなやってるか!』も出品されました。ちなみにイギリスで、北野監督は黒澤明監督や小津安二郎監督と並ぶほどの人気。BBCが発表した「21世紀に残したい映画100」にも、両監督の作品と並んで、『ソナチネ』が選出されたほどだったんです。
以前、番組でも報じたとおり、『座頭市』が全米で公開されます。公開はニューヨークとロサンゼルスで6/4からの予定。その後、都市部を中心に拡大上映していきます。全米公開時のタイトルは『Zatoichi』。日本の本格時代劇映画が全米で公開されるのは、『乱』(黒澤明監督/'85年)以来。
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