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ケイジバン
番組へのご意見
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――番組の冒頭で、スタジオの雰囲気が「デパートの屋上のようだ」とおっしゃってましたが…。
なんか開放的な感じで、ビックリしました。家で見てた時は、もうちょっと“スタジオでやってる"っていう感じがあったんですけど、実際にはそんな密閉感が少しもなかったから…。生放送って緊張するんですけど、いい雰囲気だから、徐々にリラックスできましたね。

――緊張してらっしゃる感じは少しもありませんでしたよ。
いや、何をやるのか全然聞いてなかったんですよ。それで朝、新聞のラテ欄を見たら「三谷幸喜に挑戦!」って書いてあったから、舞い上がっちゃって。

――もしかして、それがプレッシャーになってしまいました?

プレッシャーですよ! 始まるまでもう……。

――でも、新選組のQ&Aはお見事でした。
前半は調子良かったんですけどね。新選組の給料の問題で、とっちらかっちゃいましたね。

――あれは惜しかったですね。
そうそう。3両は当たってたんですよ。なのに「1両が30万円」とか言っちゃって…そんなわけないんですけど(笑)。何を間違えたのか、あんな計算を…。あそこから、崩れました(溜め息)。

――ただ、後半の問題は本筋から離れた部分でのものでしたから。
(力強い口調で)ええ、あんなの知らなくていいんですよ!

――(笑)。正解できなかった問題のネタを「新選組!」の台本に入れるかも…というお話も出てましたが、何かピンと来たネタはありました?
(しばらく考えて)問題も忘れちゃった…。ホント、あがってたんですよ(笑)。

――ハイサワー(“近藤勇の首を何に漬けたか?”という問題での、三谷さんの答え)とか?

ハイサワーはね…僕、酒を飲まないんで、酒の種類をそんなに挙げられないんですよ。だから、ハイサワー・ネタを2回言っちゃったことが、もう悔やまれてならなくて(笑)。あともうひとつ悔やまれてならないことがあってね。クイズが終わった時点で、“僕の役目は終わった"と思って気が抜けてたから、英語の問題をちっとも聞いてなかったっていう…。何も答えられなかったのが悔しかったですねぇ。

――もともとは今回、ベラベラもある予定だったじゃないですか。英語の方は自信がおありですか?
英語は全然ダメなんですけど、デタラメでもよければ適当に…。僕の場合、トンチみたいなもんなんですよ。そうやって、これまで切り抜けてきたんで。

――なるほど。ところで、香取編集長についてお伺いしたいのですが、スマステでの編集長に対して、どのようなイメージをお持ちですか?
すごく勉強してるなって思いますね。うまく仕事と趣味を合体させて、いいスタンスでやってますよね。「HR」で一緒だった時も、暇さえあれば英語の勉強をしてる姿を見てて、「がんばってるな」って思ってたんですよ。そのわりには上達が遅いんで、もっと上達してもいいんじゃないかな(笑)。ま、でもそこが逆に等身大というか、僕らと同じ人間なんだなって思わせてくれる部分なんですよね。よく、どんどん上達する人とかいるじゃないですか。芸能人なんて何かやれば、一発で「プロ級だ」って言われる人が多いでしょ。そんな中で、彼は少しずつ上達はしてるんだけど、飛躍的に上手くはなってない。そこがいいんですよね。

――確かに、語学は継続して習得するものですから、最初から飛躍的に上達したらウソっぽいですよね。
そうなんですよ。だからこそ、彼はリアリティーがあるし、親近感も湧くんです。

――近藤勇を演じている時の香取編集長はいかがですか?
いま撮影が開始して4カ月くらい経つんですけど、どんどん近藤勇の顔になってきてる気がするんですよ。不思議なもので、例えばマゲのカツラなんかも最初は違和感があったんだけど、すごく馴染んできてるし。役柄的にも近藤勇の人生を追体験してきて、物腰や喋り方、たたずまい、顔つき…あらゆるものが近藤勇に近づいてきてるんですよね。

――三谷さんからご覧になられて、素の香取編集長と近藤勇に共通する要素はありますか?
それが難しいところで、基本的には全然違うと思うんですよ。でも僕は“僕と香取さんが作ってる近藤勇"を書いてますから、そこにはキャラがかぶってる部分があるのかもしれませんね。

――なるほど。では、三谷さんが近藤勇に抱くイメージはいかがでしょうか?
近藤勇はバカがつくくらい正直で、一生懸命に自分の信念を貫いて生涯を終えた――そういう潔さや清々しさを感じますよね。

――新選組という存在についてはいかがですか?
悲劇性というか…。近藤勇とその仲間たちはひたむきに生きていただけなんだけど、どんどん時代性に逆行して、いつの間にか朝敵になってしまって、最終的に悲惨な死を遂げる。それはやっぱり、かわいそうなんですよ。だから僕は彼らがやってきたことを、もう一度ちゃんと伝えたいな、という思いがあるんです。

――ということは、今回の「新選組!」はかなり史実に基づいた形で再現してらっしゃるんですか?
今回はわりとそうですね。僕のオリジナルですから、結構自由に遊んでるところもあるんだけども、わりと史実に忠実な形で、近藤勇と新選組の誕生から死までを描いてるつもりです。

――オリジナル部分で三谷さんらしい“笑いの要素”をギッシリ詰め込みつつ…、ということですね。
ええ、特に前半は明るく。俳優さんもみんな若いですし、これまで躍動感のある楽しい大河ってなかったと思うんですよ。それに、前半で近藤とその仲間を明るく描くことで、逆に最後の悲しみが際立ってくると思いますし。そういう計算のもとで、作ってます。

――では最後に「スマステ」と「新選組!」を楽しみにしている読者に、一言メッセージをお願いします。
えっ、いいんですか!? 大河のことPRしちゃって(笑)。そうですねぇ…。土日は「スマステ」を見て、「新選組!」を見るという生活習慣をつけて頂きたいです!。

――「大改造!劇的ビフォーアフター」じゃなく?
「ビフォーアフター」は録画して頂いて(笑)。

(三谷幸喜さん・談)
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