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――放送100回目ということで、改めて石坂さんから見たスマステの印象をお伺いしたいのですが…。
100回って凄いですよね。放送中もちょっと話しましたが、スマステは紆余曲折して毎回内容が変わってるのが魅力かな、と。定番にならないという意味でも、僕はこれからも変わっていくべきだと思いますよ。しかも見ているとスマステは「面白いから残す」とか、「つまんないから失くす」という考えじゃないみたいなんですよ。面白かったのに、もうやらないのか!? とか思うこともあってね(笑)。でも、そこが生放送でやっている感じが出る部分でもあるし、みんなが生きてる時間の流れのままやっている感じを受ける部分でもあるんじゃないでしょうか。

――そういえば以前のインタビューで、「新選組!」では香取編集長とふたりきりのシーンが多いというお話をされてましたよね?
そうそう、その香取くんとのシーンですが、実はもう撮ったんです。良かったですよ! 香取くんは躍動感があって、「近藤勇ってこうだったんだろうなぁ」って逆に教えられる部分もあって…。ま、日本人が勝手に近藤勇を年寄りのイメージにしてしまったんですが、あれは真っ赤なウソでね。若い時に死んでしまうわけですから。そういう意味では、香取くんはリアルな年齢で撮影してますしね。今はもう9話分くらい撮り終わったんですが、すでに近藤勇像が出来上がってます。そばで見てて、僕も感動してしまうくらい。

――もちろん「新選組!」とスマステでは、香取編集長の雰囲気も違うと思うのですが…。
違いますね。役を演じてない部分では、スマステの時の香取くんと同じですけどね。でも、僕はスマステでも彼は演技してるんじゃないかなって思いますよ。演技って言うと大げさかもしれないけど、番組の流れを考えながらやってるからね。だから、年のわりにはベテランですよね。

――芸能生活、長いですもんね。
長い、長い! 聞いたら「子供の時からやってる」って言うんだもん。思わず「えーっ!?」って(笑)。

――さて今回のスマステでも、テロや自衛隊派遣問題の話題を大きく取り上げましたが、今年はかなり世界的に不安定でしたね。
今年1年というよりも21世紀になってから、世界規模の不安定さが続いてますよね。20世紀は大きな戦争が2回あって、そのあと何十年か世界が乱れた時代がありましたが、それと凄く似てますね。だから、いつかまた平和な時が来ると信じてますけど、まだ今は糸口も見えてない状態ですから。ただ、今は客観的で正確な情報というのが流れてこない。日本では“売れる情報”しかないという…これは悪い面なんですけど。そりゃ危機感を煽る情報の方が売れますからね。そういう情報に触れると、ちょっとイヤな気分になりますね。イラクに関してだって、イラク国民全体のレベルでの情報が流れてるとは思えませんしね。イラク関連のものは複雑で、不透明な部分が多いと思います。

――石坂さんご自身の'03年は、どんな1年でしたか?
毎年そんなに変わってはいないですね(笑)。今年はドラマを2本やりましたので、それはいつもより多めだったのかな。実は来年もそう大きなこともなく(笑)。いよいよ「新選組!」で、香取くんと会う機会がより多くなるんですけど、僕もすぐ殺されちゃいますからねぇ。ただ、短い期間の激動を描くというのは、大河では珍しいので、ぜひ楽しみにして頂きたいです。

(石坂浩二さん・談)
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