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テーマは特にありません。学校で、仕事場で…、ふと感じたこと、社会に対してどうしても言いたい…そんな事をお送り下さい。
命を散らすこと、捨てること
某月刊誌の今月号の特集で80人の遺書というものがあった。その中に特攻隊の遺書がいくつかあった。『機上から家が見えた』――僕がもし、爆弾を乗せた飛行機で敵陣に飛び立つ時、家族がいる自分の家を見下ろしたとしたら…。一体どんな気分になるだろう? もう生きて戻ることのない僕のことを思い、語りつくせぬ悲しみを感じている母のことを考えるのはどんなに苦しいだろう。一人で遊ぶ、まだ僕の顔も覚えていない弟のことを考えるのはどんなに切ないだろう。爆弾を背負いながら、ずっと好きだった女の子の笑顔を心の中に描くのはどんなに儚いものだろう。飛び立って帰ってこなかった人達の心を、ほんの少しだけど僕は感じた。だけど、イスラム過激派の自爆テロ。あの人達の心は僕には解らない。
(青森 福田らんでぃー 16)

宗教
「私も仕事なくなったりしたのね。でも3980円の数珠と経典を買って祈るだけで運が開けてきたのよ」。やられた、と思った。大宮くんだりまで来て宗教に勧誘されるとは…。「仕事も見つかったし…」。彼女は開運話をまだ続けている。僕は黙って喫茶店を出た。僕の父は毎朝、神棚と仏壇に水やご飯を供えている。一見信心深そうだが、数年前に新しい仏壇を買いに行った時は、自分の家が何宗の寺の壇家なのか知らなかった父。28歳の僕を最近まで25歳と思っていたのだから当然か。父は神仏を信じているのではなく、自分が信じているものの再確認をしている気がする。宗教は確認作業をする時間を作ってくれる機関に過ぎない。3980円で運が開ける――そんなリーズナブルな値段で開運できるなら、秘密にしとけよ。大体3980円っていう値段は何だ? テレホンショッピングかよ…。
(東京 庄司陽介 28)

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