AFCアジアカップ2007|櫻井アナのどっぷりアジアカップ Vol.1
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櫻井健介のどっぷりアジアカップ 〜Vol.5〜
蒸し返す暑さの中での絶対に負けられない戦い。
7月13日。蒸し返す暑さの中での絶対に負けられない戦い。
日本代表の第2戦、UAE代表戦が行われました。
前日練習では、冒頭20分ほどオシム監督が選手たちに言葉を掛けていました。
選手数名から聞いたその内容の一部は、
オシム監督
「初戦のカタール戦では、いい内容を結果に結びつけることができなかったが、グループステージで終わらぬよう、王者のプライドを持って戦え!」
ということでした。
メディアの前ではほとんど本音を口にせず、独特のオシム節でのらりくらりと記者団の質問をかわしますが、選手には熱い言葉を掛けているのです。
UAE戦に向けた選手たちのコメントは、
川口選手
「勝利への執念がみえるプレー、戦いをしなければいけない。必ず勝ち点3を獲るんだという強い気持ちで臨む!」
中澤選手
「初戦のカタール戦では、最後の10分間キレイにサッカーし過ぎた。どんな場面でもオシムサッカーではボールを繋がなきゃという意識にとらわれ過ぎた。ベトナムがUAEに2対0で勝利した試合が参考になった。ベトナムのように運動量で圧倒して、走り勝つサッカーが必要。それがUAEの一番嫌がる部分のはずだから」
阿部選手
「カタール戦では、もっと相手ゴール前の危険なゾーンでボールを回す必要があった。カタール戦で失点に結びつくミス(ファウル)の責任は自分にある。UAE戦でミスを取り返すチャンスがあればリベンジしたい!」
遠藤選手
「UAEは、マークがルーズだから2列目(MF)からの飛び出しが得点のポイントになると思う」
中村(憲)選手
「カタール戦では、チーム全体のバランスを考えすぎて攻撃面で自重した部分があったが、今度は積極的にゴールを狙っていく。負けたら終わりの一戦で、戦い方の意思統一が大事になる」
中村(俊)選手
「相手の背番号10番マタル、11番ハリル、2番ジュマの3選手に要注意。相手の裏をとる動き、攻撃を監督から指示されている。UAEも死に物狂いで来るだろうから負けない気持ちで!」
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角澤アナと共に黄昏・・・ではなくてしっかりと取材しました。
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そして、試合当日。
キックオフは現地時間の夜8時35分。
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この時間で気温33度、湿度なんと85%!
試合前に放送席からデジタルカメラで写真を撮ると、あまりの湿度の高さにレンズが曇ってしまい、このような画像になってしまいました。
前回の中国大会を思い起こさせる過酷な気候環境での試合でした。
結果は、皆さんご存知の通り3対1で日本代表の勝利!
絶好調・高原選手の見事な2得点と中村俊輔選手のPKで3得点。
後半やや試合が落ち着き過ぎてか、無得点で1点を失いましたが、前半の流れるようなパスワーク、人の動き、得点の形はオシム監督が目指す方向性が示された展開だったと思います。
試合後のオシム監督も
「選手たちに感謝したい。選手たちにおめでとうと言いたい」
と素直に喜びを口にしていました。
中村俊輔選手、中村憲剛選手、遠藤保仁選手にも話しを聞きましたが、確かな手応えは掴んでいる様子でした。
もちろん目指すところはもっともっと上のレベルですが。
ただ、ひとつ気になったのが試合後の選手たちの体力の消耗。
相手も同じ環境で戦っているのだから気候のことで言い訳できないと選手たちは口を揃えます。
当然のことではありますが、オーストラリアが大苦戦で崖っぷちへと追い込まれていたり、予想外の結果が各グループで相次いでいることを考えると体力と気力が勝負の鍵を握ってきそうな気もします。
次はグループステージ突破を掛けて、地元ベトナムとの第3戦です!
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櫻井 健介(テレビ朝日アナウンサー)
■担当番組■
クイズプレゼンバラエティーQさま!!〔月曜日夜8時〜〕
ANNニュース&スポーツ〔土曜日深夜12時〜〕 サッカー、陸上、水泳、スキー、プロレスなどのスポーツ実況 ■現地リポート歴■
2004年 AFCアジアカップ、2006年 FIFAワールドカップなど
詳細は「テレビ朝日アナウンサーズ」まで
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