AFCアジアカップ2007｜櫻井アナのどっぷりアジアカップ Vol.1

旅の初日は移動だけに終わってしまいましたが、翌日は午前中から日本代表、カタール代表の公式会見が行われ取材に行ってきました。


公式会見が行われた会場です。
このステージ上で両チームの監督と代表選手１名が会見に臨みました。

オシム監督は、
「大会の初戦は、日本代表に限らずブラジル代表やフランス代表であっても重要だ」とカタール戦の重要性を口にしていました。
ただ、その他は日本メディアはもちろん、海外メディアに対しても多くは語らず。
オシム監督らしいと言えばオシム監督らしい会見でした。
それから選手代表としてゴールキーパーの川口能活選手が会見に出席しました。
会見での質疑応答は基本的に英語でということでしたので、川口選手も英語で受け答えしていました。以前、デンマークリーグでプレーしていたこともあり、若干の戸惑いは見せていましたが、それでも落ち着いて対応していました。

その後、試合の行われるミディン・スタジアムに隣接する練習場で日本代表の練習が行われました。


練習場の風景です。
この辺りはハノイの中心街から少し離れた場所で、新たに開発されている土地だということで周辺には新しいマンションやオフィスビルなどが建ち並ぶ綺麗な環境です。
さらに幾つも建設中の建物があり、将来的には街の中心を移転するそうです。

そして、気になる芝生は・・・


日本代表の反町コーチ曰く、「東南アジア特有の硬くて足の長い芝生」だということです。
直接芝生に触れてみると、確かに日本の芝生に比べて硬くて長さがありました。
感触としては、人工芝のような質感？で、その上にボールが転がると芝自体が硬いのでふわふわと浮いているように見えました。
選手たちは４日に現地入りして調整していますが、転がってきたボールを捉える瞬間にボールの芯を外してしまう恐れがあるので注意が必要と話していました。

さらに気になる気候は・・・


解説の松木安太郎さん、実況の角澤照治アナウンサーの表情をご覧頂ければ一目瞭然！
午後５時で西日が射し込み、気温３４度、湿度６５％でした。
夕方になると風が吹くので、少しは過ごしやすい？いやいや過ごしやすくはありませんが日中はなんと気温が４０度を超えていました！う〜ん、如何ともし難い暑さ・・・。
３年前に中国で行われた前回大会と同じように、過酷な暑さの中での戦いが強いられます。


ピッチ解説の川添孝一さんは選手たちの動き、オシム監督の練習意図をつぶさに観察。
私も小さな動きをも見逃すまいと必死に取材中。

この日は、浦和レッズに所属する鈴木啓太選手の誕生日でした。
かつてジーコ監督下では、誕生日の選手にチームメイトが練習後に不意打ちで生卵と小麦粉を頭からかける南米流の手洗い祝福がありましたが、オシム監督下では特別な祝福なし。おそらくホテルで夕食時にお祝いするのでしょう。
練習後のインタビューでは「誕生日おめでとうございます」と声を掛けると鈴木選手も笑顔で「ありがとうございます。代表の一員として皆さんに祝福してもらえることはとっても嬉しいです」と話してくれました。
鈴木選手は１９８１年生まれで２６歳になりました。いわゆるアテネ五輪世代です。
現代表の中で同級生は、阿部勇樹選手、駒野友一選手、佐藤寿人選手。
ちなみに日本代表が勝ち進めば、２５日に駒野選手が２６歳の誕生日を現地で迎えます。

明日の試合に向けて、キャプテンの川口選手は
「アジアカップはＪリーグともワールドカップとも違う独特の異様な雰囲気がある。最後は精神力が鍵を握ってくる」。
黄金世代の一人で、経験豊富な遠藤選手は
「年齢を重ねてきたし、アジアカップも前回大会優勝を経験しているし、この代表では誰かについていくのではなく、自分がチームの中として引っ張っていきたい。カタールは、初戦でしかも相手が日本だということで全力で飛ばしてくると思うから受身にならずに、先制して自分たちが試合をコントロール、支配していきたい」。

さぁ、史上２カ国目の大会３連覇へ。
史上最多となる通算４度目の優勝へ。
監督、選手と同じように、角澤アナと共に我々も頑張ります！