クミコが越路吹雪さんを歌い継ぐ、「愛の讃歌」「アプレ・トワ」を新たに収録
2024/04/16
シャンソン歌手・クミコ(69)が、新アルバム「私の好きなシャンソンVol.2~シャンソンティックな歌たち~」を7月10日にリリースする。
1980年に56歳で亡くなった、シャンソン歌手・越路吹雪さんの名曲「愛の讃歌」「アプレ・トワ」を新たに収録する。今年は越路さんの生誕100年にあたり、「愛の讃歌」の初録音から70年の節目の年になる。
「愛の讃歌」はフランスの歌手・エディット・ピアフさんのヒット曲だが、作詞家・岩谷時子氏により、原詞の激しすぎる愛の告白の内容から離れ、普遍的なラブソングに訳詞をしたことで、日本でも受け入れられ、越路さんの最大のヒット曲となった。
今回、越路さんの曲をクミコが新録音するにあたり、生前の越路さんと仕事での付き合いがあり、日生劇場のロングリサイタル実現に向けて大きな役割を果たした音楽評論家の安倍寧氏をスーパーバイザーに迎えた。
越路さんを知りたいと願うクミコから依頼。安倍氏は、現代の日本のシャンソン界を代表する歌手の一人となったクミコに、越路さんの魂を引き継がせたいと思い、橋渡しの役を快諾した。「今の時代、岩谷時子さんの詩で『愛の讃歌』を歌い継げるのはクミコしかいない」とのコメントを寄せた。
安倍氏の助言を受けながらレコーディングを終えたクミコは「生前の越路さんのスタッフもされ、戦後、日本のシャンソン状況にも詳しい、まさに、生き字引きでもある安倍先生により、今の時代にシャンソンを歌うことの意義が示されると思います」と語った。
新アルバムは、シャンソンらしい名曲「倖せな愛などない」「私はあなたのもの」を新録するほか、「サン・トワ・マミー」をクミコのライブ音源から収録する。