「SMILE-UP.」ファンクラブ独立へ 版権も段階的に…タレントも新事務所へ移籍
2024/04/16
旧ジャニーズ事務所から社名を変更した「SMILE-UP.(スマイルアップ)」が15日、公式サイトで「今後のファンクラブおよび音楽原盤等の版権の取り扱い方針」について発表。タレントのファンクラブ「ファミリークラブ」は今夏をめどに分社し、独立する。
公式サイトでは「『ファミリークラブ』は、これまで弊社の一事業部門として、会員の皆さまの個人情報をお預かりし、ファンクラブ業務やチケット販売業務を行ってまいりました。この『ファミリークラブ』については、本年夏をめどに、弊社から分社し、独立を進めてまいります」と報告した。
当初は新事務所「STARTO ENTERTAINMENT」へ譲渡することを検討していたが、「起業したばかりのSTARTO社の経営状況からそれは難しい」と判断。さらに「新規にSTARTO社でファンクラブを立ち上げることも検討」したが、「その場合、これまで支えてきてくださった会員の皆さまの会員番号もなくなることになります。今の会員番号に思い入れを持ち、長きにわたりタレントたちをお支えいただいてきた皆さまのお気持ちを考えますと、弊社としてはその選択もできませんでした」と説明した。
「分社した初期の段階では、弊社が分社後の『ファミリークラブ』の株主として残る形になりますが、今後、段階的に保有割合を減らしていく予定です。この間、弊社は株式配当等による『ファミリークラブ』からの収益分配を受け取ることはありません」とし、加入している会員の個人情報も「STARTO社」には開示されないという。
音楽原盤などの版権については、現在は「SMILE-UP.」と株式会社「ブライト・ノート・ミュージック」が共同で保有しているが、「当面は弊社とブライト・ノート・ミュージックでの共同保有を続けつつ、段階的に弊社の保有割合を小さくしていく方法を検討しており、現時点では大量に存在する既存の版権の整理と振り分け作業を行っています」と伝えた。
「今後新規に発生する音楽原盤等の版権については、STARTO社と版権の管理ノウハウを有するブライト・ノート・ミュージックが共同で保有する予定」としている。
また、今月から28組295人のタレントも「STARTO社」へ移籍したことも併せて発表された。