【訃報】「傷だらけの天使」「家政婦は見た!」を手掛けた脚本家が…
2022/10/25
ドラマ「傷だらけの天使」「家政婦は見た!」などを手掛けた脚本家の柴英三郎(しば・えいざぶろう、本名・前田孝三郎=まえだ・こうざぶろう)さんが17日、老衰のため亡くなった。95歳だった。25日、所属する協同組合日本脚本家連盟が発表した。
葬儀は近親者のみで執り行うという。喪主は長女の和田弓子(わだ・ゆみこ)さんが務める。
柴さんは東京都出身。猪俣勝人氏に師事し、デビュー作は内田吐夢監督の映画「大菩薩峠」(1957年公開)。その後、テレビドラマの脚本を多数執筆。人気ドラマ「三匹の侍」や三船敏郎テレビ初主演作「大忠臣蔵」などを手掛け、「松本清張の熱い空気 家政婦は見た!」はその後「家政婦は見た!」として人気ドラマシリーズとなった。さらに1979年にテレビ朝日で放送された「戦後最大の誘拐・吉展ちゃん事件」は芸術祭優秀賞、ギャラクシー賞などを受賞した。
また1966年の日本脚本家連盟(旧日本放送作家組合)創立時の理事の1人として、テレビ草創期の脚本家の権利の確立に貢献した。