【訃報】三遊亭圓窓さんが心不全のため81歳で…昨年11月には寄席出演も
2022/09/18
落語家の三遊亭圓窓(さんゆうてい・えんそう)さん本名:橋本八郎=はしもと・はちろう)が、心不全のため、15日午後2時に亡くなっていたことが分かった。81歳だった。18日、圓窓さんが相談役を務めていた落語協会が、公式HPで報告した。
葬儀は、近親者のみで執り行ったという。最後の寄席出演は、昨年11月5日の東京・鈴本演芸場だった。
東京都出身。1959年3月に八代目春風亭柳枝に入門し、同年10月に六代目三遊亭円生の門下へ入り、69年3月に六代目「三遊亭圓窓」を襲名した。99年にホームページ「圓窓落語大百科事典」を開設し、翌年、小学校の国語教科書に圓窓口演による「ぞろぞろ」が掲載された。各地の小学校を訪問して落語を実演するほか、埋もれた噺(はなし)の発掘、民話の落語化などにも精力的に取り組んでいた。73年にスタートした、ライフワーク「圓窓五百噺を聴く会」は、28年かけて2001年3月にゴール。79年に落語協会理事に就任したが、2006年に退任し、相談役となっていた。