【訃報】世界的バイオリニスト・佐藤陽子さんが…
2022/08/01
世界的に活躍したバイオリニストで声楽家・エッセイストでもあった佐藤陽子(さとう・ようこ)さんが7月19日、静岡県熱海市内の病院で亡くなったことが分かった。72歳だった。1日、親族が発表した。
かねてより闘病中であった肝臓がんの急激な悪化が原因という。コロナ禍のため葬儀はすでに近親者のみで執り行ったとのこと。「お別れの会等を開催させていただく際には、決定次第、改めてお知らせいたします」とした。
佐藤さんは福島県出身。3歳からバイオリンを始め、1962年にキリル・コンドラシン指揮のモスクワ国立オーケストラとわずか12歳にして共演デビュー。66年チャイコフスキー国際コンクール第3位、69年にはロン=ティボー国際コンクール第3位を受賞。モスクワ国立音楽院を主席で卒業し、72年にはパガニーニ国際コンクールで第2位となった。また20世紀最高のソプラノ歌手と呼ばれたマリア・カラスに声楽の才能を認められ、声楽家としても活躍した。
プライベートでは80年1月に芸術家の池田満寿夫さんとの結婚を宣言。82年から静岡・熱海市に移住し、現地での文化活動にも積極的に参加していた。
※写真は資料