《追悼》秋川雅史「今は風になり、大きな空を吹きわたって見守ってくれている」
2021/12/04
テノール歌手の秋川雅史(54)が4日、自身のヒット曲「千の風になって」(2006年)の訳詞と作曲を手掛けた芥川賞作家・新井満(あらい・まん)さんの訃報を受け、所属事務所を通じてコメントを寄せた。
「突然の訃報をお聞きし、茫然(ぼうぜん)としています」と現在の心境を吐露し、「昨年、コロナ禍で表現の場を失った私を気遣ってお電話をくださった」と明かした。新井さんとの初対面について、「『千の風になって』という曲は『人が亡くなるという現実がある限り、永遠に必要とされるんだよ』とおっしゃいました」と振り返り、「私はこの言葉をいつも胸に秘め、微力ながら大切に歌わせていただいてきました」と感謝。「新井さんが紡いだこの詩のように、今は風になり、大きな空を吹きわたって私たちを見守ってくれていると信じています」と故人をしのんだ。そして、今後も「新井さんが遺された詩と曲を、これからも大切に歌い継いでいきます」と誓った。