《追悼》フォークデュオ「風」の伊勢正三「今でも解散宣言をしていない」
2021/09/16
ミュージシャン・大久保一久さんの訃報を受け、フォークデュオ「風」のメンバーである伊勢正三(69)が16日、自身の公式HPに追悼のコメントを投稿。所属レコード会社を通じて主要マスコミ各社へも同コメントを寄せた。
大久保さんは、かねて体調不良により活動を休止し療養していたが、今月12日、家族に見守られながら亡くなった。71歳だった。
以下、伊勢のコメント全文。
「やさしかった久保ヤンへ。
久保ヤンが『猫』、僕が『かぐや姫』のメンバーだった頃、出番前の楽屋の隅でいつも二人でギターの弦を張り替えながら、音楽の話をしたものです。
思えばその頃から、すでに、『風』は結成していたんだね。『風』の頃の僕達は、朝から真夜中までいつも一緒だった。
再結成しようとしていた矢先に病気で倒れてから、長い間ほんとにがんばったね。そして、朝方眠るように天国へ旅立ったと聞きました。
『風』は今でも解散宣言をしていないデュオ。久保ヤンのやさしさがなかったら、『風』は存在せず、僕はただの孤独な男に過ぎなかったのです。ありがとう、久保ヤン。おやすみなさい」
風は1975年2月5日、PANAMレーベルよりリリースされたデビュー・シングル「22才の別れ」が大ヒット。その後も「あの唄はもう唄わないのですか」、「ささやかなこの人生」などヒットを連発し、一時代を築いた。
※写真は資料