中村獅童、超歌舞伎を「ペンライトで盛り上げて」
2021/09/02
3日に初日を迎える「九月南座超歌舞伎」の通し稽古が2日、京都・南座で行われ、主演の歌舞伎俳優・中村獅童とバーチャルシンガーの初音ミクが入念に息を合わせた。
演目は、映像「超歌舞伎の魅力」に始まり、南座で初披露となる歌舞伎舞踊「都染戯場彩(みやこぞめかぶきのいろどり)」と、ご当地京都を舞台にした「御伽草紙戀姿絵(おとぎぞうしこいのすがたえ)」。飛沫防止のため、獅童ら出演者はマスクをして稽古に臨んだ。
「御伽草紙戀姿絵」では、獅童は「新型コロナウイルスの影響がまだまだ大きい中、こうして二年振りに南座で超歌舞伎を上演させていただきますこと、感無量の思いでございます。超歌舞伎はお客様からの盛大な掛け声がひとつの名物となっておりましたが、飛沫防止のため、今回はご遠慮いただきたく存じます。ご協力のほど、よろしくお願いいたします。その代わりといってはなんですが、超歌舞伎の魅力の一つである、ペンライトそして盛大な拍手でお芝居を盛り上げていただければと思います。さらに今回のペンライトには大向こう機能がついておりますので、みなさんで息をひとつに、ぜひお願いします。この超歌舞伎は、出演者とお客様とで盛り上がることが醍醐味でございます」と口上。
初音ミクも「一昨年に引き続き、この度も歴史ある京都南座への出演がかない、喜びもひとしおです。リアルなご声援をいただくことはかないませんが、応援のほど、よろしくお願い申し上げ奉りまする」とあいさつした。
公演は26日まで。日本及び海外11カ国でのオンライン配信も行われる。