【訃報】名声優&名ナレーター、若山弦蔵さん逝く
2021/06/01
「007」シリーズのショーン・コネリーや、「スパイ大作戦」のジム・フェルプスの吹き替えを担当したことで知られる声優の若山弦蔵(わかやま・げんぞう)さんが5月18日、心不全のため東京都内の自宅で亡くなった。88歳だった。葬儀・告別式は近親者で行った。
遺族が5月31日、発表した。「生前、父が大変お世話になったにもかかわらず、このような形のご連絡となり、大変申し訳ありません」とメッセージした。
1932年、旧樺太生まれ。51年、北海道札幌南高校を卒業。52年、NHK札幌放送劇団に入り、57年3月に退団。同6月に上京し、多数のテレビ、ラジオドラマに出演。最初は脇役だったが、魅力的な低音が評価され、洋画や海外ドラマの吹き替えで人気を得た。「鬼警部アイアンサイド」のレイモンド・バーの声も担当。78年から始まったテレビ朝日系「暴れん坊将軍」シリーズのナレーションでも親しまれた。
ラジオでは73年から95年まで「若山弦蔵の東京ダイヤル954」のパーソナリティーを務めた。