映画「HOKUSAI」、阿部寛の“決意の瞬間”が解禁!
2021/05/06
俳優の柳楽優弥(31)と田中泯(76)がダブル主演を務める映画「HOKUSAI」(28日公開)の本編映像が、YouTubeで解禁された。
同作は、ゴッホやモネなど多くのアーティストに影響を与えた世界的アーティスト・葛飾北斎の知られざる生涯を、歴史的資料から得た事実をもとにオリジナル・ストーリーで描く。北斎の青年期を柳楽が、老年期を田中が演じる。
今回解禁となったのは、阿部寛(56)演じる耕書堂の店主・蔦屋重三郎のシーン。重三郎は、北斎をはじめ喜多川歌麿や東洲斎写楽ら多くの絵師を輩出した江戸時代の“名プロデューサー”。幕府の弾圧により、禁制を犯したとして目を付けられた耕書堂の作品が燃やされる光景を前に重三郎は「全くありがてえもんだ、出る杭は打たれるってな。つまりうちが江戸で頭一つ抜けた版元だってお墨付きをもらえたってことだ」と言い、ピンチをチャンスにすべく決意を新たにする姿が収められている。
阿部は役作りのため美術館へ行き、北斎や歌麿の絵を鑑賞したそうで、「重三郎によるプロデュース後の北斎や歌麿が描いた作品の中にも、素晴らしい作品が多数あるんですよね。『あぁ、これを見ずして散っていったんだな』と思いました」と、夢半ばで亡くなった重三郎の無念に思いをはせた。「それらの作品を目にした時に『きっとこういう才能のある人はすごく孤独だったんだろうな』と、今はそう思っています」としみじみ思いを語っている。