【訃報】東映・岡田裕介会長、71歳で…小百合主演作多く手がけ…
2020/11/20
東映の代表取締役でグループ会長の岡田裕介(おかだ・ゆうすけ、本名・岡田剛)さんが18日午後10時58分、急性大動脈解離のため都内の病院で亡くなった。71歳だった。京都府出身。同社が20日、発表した。通夜・告別式は遺族の意向により、近親者のみで執り行う。後日、お別れの会を行う予定だが、日時・場所などの詳細は未定。
「映画界のドン」と呼ばれた岡田茂元東映会長の長男として生まれ、慶大在学中の69年にスカウトされ、テレビドラマ「レモンスカッシュ4対4」で俳優デビュー。70年映画「赤頭巾ちゃん気をつけて」に主演した。以後、岡田裕介の芸名で数々の映画に出演。74年、岡本喜八監督の「吶喊(とっかん)」のプロデュースを手がけてからは、プロデューサー業に比重をおいて活動し、高倉健、吉永小百合の初共演作「動乱」など大作を手がけた。また、「天国の駅 HEAVEN STATION」「華の乱」など吉永の主演作を多く手がけてきた。
吉永主演で2021年公開予定の「いのちの停車場」(成島出監督)では、陣頭指揮をとっていたが完成を待たずしての急逝となった。
88年に東映に入社。90年に東映撮影所長、92年に同社取締役、2002年に社長に就任した。