佐藤浩市&加藤雅也、コロナ感染増で「中止になるかと」
2020/07/02
女優の日南響子(26)、俳優の加藤雅也(57)、佐藤浩市(59)が2日、東京・新宿区の吉本興業本社で行われた映画「銃2020」(武正晴監督)の完成発表記者会見に登場した。
東京都の新たなコロナ感染者数が増加傾向にある中、同作の撮影が行われた吉本本社の中庭というオープンエアながら、70人近い報道陣が集まった。
イベントギリギリまで、マスクをつけていた佐藤が「ソーシャルディスタンスもへったくれもない並び。この距離感で人と並ぶの久々」と言えば、加藤も「急きょ中止になるかなと思ったんですけど、ここからクラスターが出ないことを祈っています」と挨拶(あいさつ)した。
先月末から、徐々にエンタメ界も動き出し、佐藤は「現場にいると自分が何者なのかといういうことがわかって、普通に仕事をしていたら感じられなかったことを、改めて感じられたっていうのはよかった」としみじみ。
撮影現場でも変化があり、検温や消毒、フェイスガードの装着などのコロナ対策が徹底されている。加藤が「フェイスガードを集める、渡すなんていう“衛生班”という仕事が一つ増えていた」と明かせば、佐藤は「『今までと違うからこんなことやってられないよ』っていうんじゃなくて、僕らがそれに慣れていかなければいけないと改めて感じた」ときっぱり。「社会が変容したように、芝居も変容する。マスクをつけて芝居することもありえる。目だけで語るしかないというシーンも出てくるでしょう。それを自分たちが面白く、違った意味でつかんでいくしかない」と話した。
同作は、2018年に映画化された、ベストセラー作家・中村文則氏のデビュー作を、新たな視点で再映画化。今作では、原作者の中村氏が初めて脚本を手掛け、主人公・東子(トオコ)が偶然、拳銃を拾ったことから事件に巻き込まれていく様を描く。
主演の日南は「(出てくるキャラクターが)誰もまともじゃない。開始0.01秒から最後の0.01秒までクレイジー」とPRした。10日公開。