脊髄損傷の英治、2年半ぶりファンと握手
2020/01/11
2017年9月、ドラマ撮影中の事故で脊髄損傷を負った俳優の滝川英治(40)が11日、都内で初のエッセー「歩 -僕の足はありますか?」(主婦と生活社)発売記念お渡し会を行った。
事故後の葛藤や苦悩とともに、家族との衝突や、父の死、いとこ・滝川クリステルからの激励エピソードなどを綴(つづ)った。
後遺症で胸から下の感覚はないそうで、車イスで登場した。以前はファンと触れ合う機会が多かったが、事故後は初めて。「ファンの方々からたくさんの勇気を頂いたので、2年半ぶりに、お渡し会という形でお返しできたら」と思いもひとしお。一方で「どういった顔をして皆さんの前に出たらいいのか、99%は楽しみで、1%は一抹の不安もあります」と複雑な心境も語った。
右腕は動かせないが、左肩は動くため「挑戦してみようかな」とファン一人ひとりと左手で握手も。度々、深呼吸をしながら丁寧に応じた。
現在は、自宅に来てもらう訪問リハビリを週4回と週1回の通院中。同著の執筆&出版は「家族を安心させたいのと、自分を鼓舞する意味も込めてケガして3日ぐらいで考え始めました。明るい未来を描くことを意識してこの2年半ずっと生きてきました」と前向きな姿勢。同著にも登場するクリステルには、まだ完成本は渡せていないというが、「ぜひ読んではいただきたい」とほほ笑んだ。
パラスポーツ番組のMCを務めるなど既に精力的に活動中で、今後の目標も「まずは2020年になったのでパラリンピックに関わるお仕事をさせていただきたい!」と明確。絵本作成の構想も練り始めており「明るい未来を担う子どもたちに向けて。口で絵を描いたりすることを考えています」と明かした。