NGT山口が卒業発表「居場所はなくなった」
2019/04/21
アイドルグループNGT48のチームGが21日、新潟市内の専用劇場で、「逆上がり」千秋楽公演を行い、山口真帆(23)、長谷川玲奈(18)、菅原りこ(18)がグループからの卒業を発表した。
山口が1月に、男性ファンからの暴行被害を告白したことが騒動に発展。山口は活動を休止し、チーム公演も行われていなかった。運営会社「AKS」は今月11日に、現在のチーム制度を取りやめ、新たに1期生と研究生として再スタートを切ると発表。チームGとしての公演はこの日が最後となった。
アンコールの後、長谷川、菅原、山口の順で、涙ながらに卒業を発表。山口は手紙を読む形で約5分間、「たまっていた思い」を吐露した。
NGT48が大好きだといい、運営側に対して「変わってほしかった。他のメンバーに同じ思いをしてほしくないと、全てを捨てる覚悟で行動しました」と打ち明けた。
暴行騒動については、AKSが第三者委員会を設置し、3月22日にその報告をまとめた会見を実施。しかし、山口はその会見中にツイッターを5回にわたって更新。「なんで嘘(うそ)ばかりつくんでしょうか」などとつぶやき、大きな溝があることをうかがわせた。
山口は「社長から、“不起訴になったことで事件じゃないってことだ”と言われた」「今は“会社を攻撃する加害者になった”とまで言われている」と明かした。「ただメンバーを守りたい、真面目に活動したい、健全なアイドルが活動できる場所であってほしかっただけ」と訴えたが、「何をしても不問なこのグループに、もうここには、私がアイドルをできる居場所はなくなってしまいました。目をそらしてはいけない問題に、“そらさないなら辞めろ。新生NGT48を始められない”というのが、このグループの答えでした」「今の私にNGT48のためにできることは、卒業しかありません」と悔しさをにじませた。
渦中の山口を支えていたという長谷川と菅原とともに卒業する。3人は5月5、6日の握手会に参加し、同18日に卒業公演を行う。
101日ぶりにチーム公演に出演した山口は、冒頭から笑顔で登場。チームの副キャプテンでもあり、「始まりましたー!」と元気に“開幕宣言”も。自己紹介コーナーでは、「千秋楽を思いっきり楽しんで、忘れられない公演にしたいと思います!」と語り、客席からの大きな声援にも笑顔で手を振って応じていた。
なおこの日の千秋楽は、チームNIII「誇りの丘」公演との昼夜2公演で、昼公演にAKB48の柏木由紀が出演し、同公演をもってNGT48との兼任が解除となった。