里見浩太朗、赤木さんの夫が名付け親だった
2018/12/04
4日に行われた女優・赤木春恵(本名・小田章子=おだ・あやこ)さんの告別式で、弔辞を読んだ俳優の里見浩太朗(82)は、芸名の名付け親が赤木さんの夫であることを明かした。
赤木さんは、62年前、里見が第3期ニューフェイスとして入所した頃の東映の先輩にあたり、里見は「赤木のお母さん」と慕っていた。入所当時から赤木さんには、「どういう役がやりたいの?」「時代劇やりたいならなるべく早く殺陣を身につけなさい」「眉はもっと男らしく描きなさい」と優しく、指導してもらったという。
1991年に他界した赤木さんの夫で、東映のプロデューサーだった故・栄井賢(本名・小田賢五郎)さん夫妻ともに世話になったといい、「3本目のお役をいただいた時、旦那さんの栄井さんが『東映は<里見八犬伝>で儲かったんだから、里見は縁起がいい』って言って下さって、『時代劇やるなら太朗をつけなさい』って。名もない私に名前をつけて下さいました」と感謝。当時独身寮に住んでいた里見は、夫妻の自宅に招かれたことも。赤木さんに海苔巻のお餅を焼いてもらったことや、今回、弔辞を頼まれた一人娘の野杁泉さんが、まだよちよち歩きだった頃に抱っこした思い出もあるという。
「『おしん』とか『渡る世間は鬼ばかり』とかも赤木さんの女優魂を見せていただきましたけど、僕にとっては、セットの隅に座って話している赤木さんが出てくるんです」と振り返った。